『旧小諸本陣の‶令和の大改修゛を見に行こう (24.8.10)』

           
        Posted on 2024年 8月 29日      
     
        「旧小諸本陣」の 令和の大改修を見学する 生涯学習イベントが 今月10日(土)に開かれました。
江戸時代、小諸宿の 問屋場として使用され、 国の重要文化財に指定されている 「旧小諸本陣」。 老朽化により、 令和3年から保存修理工事が 進められています。
現在、解体工事も 3期目が終了し、 建物の組み立てを行う 第4期工事が着工となりました。
今回のイベントは、 完成後では見られない梁や 柱の構造を 俯瞰的に見られる 最後の機会ということで、 本物の歴史に触れられる 貴重な時間となります。   イベントは午前と午後の 2回に渡って行われ、 市民らおよそ 50人が参加しました。
現場見学の前には 旧小諸本陣や 修理工事の過程などについて 市教育委員会 文化財・生涯学習課の職員と 文化財建造物保存技術協会の職員が 説明を行いました。
旧小諸本陣は19世紀初頭に建てられ、 参勤交代の北陸からの大名や、 善光寺参りをする観光客などの 宿場として 利用されていました。
桟瓦葺の大規模な建築で、 二階にも多くの部屋を設けた 一階と二階がほぼ同じつくりをした 総二階建てで 当時としては 数少ない建造物であったと 言われています。
工事現場に移動した一行。 参加者らは、 建物の状態を写真に収めるなど 梁や柱を見られる最後の機会を 存分に味わっている様子でした。
参加者 「こういう取り組みっていうものは 普段あまり見られないっていうか、 いい機会に見られて 小諸市にこれだけ古いいいものがあるか って思いました。 昔のこういう建物は大きくても 筋交いが一本もなくて、 土壁と貫というかあれだけで、 建物の触れを抑えていたというので。 今は筋交いってよく言われるでしょ。 だからそれがないから 不思議だなと思って。 楽しみに、またできたら 見に来たいと思います。」
参加者 「まちタネLABOさんの パンフレットを見て、 全ての企画を見たときに 小諸本陣の工事現場の見学が 目について申し込みさせていただきました。 歴史的な工事の現場に初めて入って、 解説を丁寧にしていただいて、 自分の目で確かめてみながら 見学できたことがすごい楽しかったです。 もともとあった高さの位置から、 だいぶ建物をそっくり上げる っていう説明を聞いたときに すごいびっくりしたのを覚えています。」
「建物の昔の木があって すごいなと思いました。 (三年後に完成予定ですが どうですか?) 見てみたいです。」   文化財・生涯学習係石川さん 「旧小諸本陣の主屋の工事につきましては、 第一期から第三期の工事が これで、7月で終了となりまして、 第四期ということで 組み立ての工事に入ります。 組み立てに入ってしまいますと、 なかなか現場危険になりますので、 ゆっくり皆さんに見ていただく機会 っていうのが なかなかタイミング的に 難しくなるっていうことから。 また、今回こちらの まちタネLABOの方も こういった形で 暫定的に利用が開始されまして、 夏休み中のイベントに合わせて、 子どもたちにも 見ていただきやすいような見学会 ということで企画を させていただいております。 (夏休み中のお子さんが たくさんいらっしゃってましたが、 参加者のみなさんの様子 ご覧になっていかがでしたか?) そうですね。 私も素人というか、 工事の担当になって 勉強したことばかりなんですが、 私のつたないような説明にも 耳をしっかりと傾けて聞いていただいて、 お子さんも1時間30分という 長い時間だったんですが、 飽きずに興味を持って いろいろと興味深そうにしてくれていたのが 印象的で、とても嬉しく思いました。 文化財の修理の難しさであるとか、 面白さみたいなものを 肌で感じていただければな と思っております。」
「旧小諸本陣の保存修理工事」は 今後、組み立て作業に入り 令和9年の年末に完成する予定です。     
   
 
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