『日本語ボランティア学習会 第2回講座 多文化共生とこれからの日本の取り組み (15.3.21)』
地域で日本語教室のボランティアなどとして
活動する人たちを対象にした、
「日本語ボランティア学習会」が、
先週21日(土)人権センターで開かれました。
2月に続き、2回目の講座となったこの日の学習会には、
ボランティアとして外国籍市民に
日本語を教えている人をはじめ、
近隣地域で日本語教室の講師として働いている人や、
これからボランティアを始めようと思っている人など、
初心者からベテランまでおよそ30人が参加しました。
講師を務めたのは、
NPO法人中信多文化共生ネットワーク代表理事を務める、
信州大学国際交流センター教授の佐藤友則さんです。
佐藤さんは、
「多文化共生とこれからの日本の取り組み」をテーマに、
外国から来た多くの文化を持つ人と共に、
社会を作って生きて行くことの重要性について、
説明していきました。
その中で佐藤さんは、日本に欠けている考え方として、
「多様性」を挙げ、
「移民が建国したアメリカなどでは、
多様性がエネルギーの源泉になっている。
優秀な移民によって発展している。」
などと話し、
移民受け入れ先進国の目的について述べました。
佐藤さんは、この「多様性」は、
「外国由来の人や子どもたちと共生していくことで得られる」と話し、
今後の日本の発展のカギとなると説明していました。
また、「日本人は、外国由来の人の受け入れ意識が低く、
疎外しようとしている現状もある。」と説明。
「子ども時代の教育などから、
移民受け入れへの意識を変えて行く必要がある。」
などと話していました。
現在市内には、およそ700人の外国籍市民がおり、
年間を通して、文化センターやボランティアセンターを会場に、
ボランティアによる日本語教室が開かれています。
この「日本語ボランティア学習会」は、
外国籍市民などへ日本語を教えている
ボランティアの活動を支援し、
充実を図るため、
小諸市が毎年開いているものです。
集まった人たちは、
佐藤さんの具体的な説明を聞きながら、
多文化共生への理解を深めている様子でした。