『戌の満水 小諸八朔灯ろう流し(22.8.1)』

           
        Posted on 2022年 8月 12日      
     
        280年前、大水害「戌の満水」がおきた8月1日。 この日に合わせ 市内西浦の千曲川にかかる戻り橋のたもとでは、 10年ぶりに「灯ろう流し」が行われました。
この日は灯ろう流しを前に小諸商工会議所青年部のメンバー およそ15人が集まり、 500基の灯ろうを準備しました。
この灯ろう流しは、10年前まで 市民有志で作る「灯遊会」が主催していたものです。
今から280年前にあたる、1742年の8月1日に 小諸をはじめ佐久地方で発生した大水害「戌の満水」。 被害にあった先祖の霊を偲び、 命の大切さを再確認しようと 小諸市の名誉市民である 故・白鳥映雪画伯の提唱で始まりました。
ことしはその伝統を受け継ぎ、 10年ぶりに小諸商工会議所青年部が灯ろう流しを企画。 世の中を少しでも明るく照らそうと祈りや想いをのせて このイベントを開催しました。
日暮れごろ、さっそく灯ろう流しを開始。 青年部の人たちは 環境に配慮した水に溶ける灯ろう500基を 1基ずつそっと川に浮かべていました。
ゆっくりと川面を流れていく灯ろう。 優しい光を放ちながら幻想的な雰囲気を作っていました。
また訪れた人たちは祈りや願いを込めて 静かに灯ろうを眺めていました。
訪れた人 「暗いから灯ろうが綺麗に赤く光っていて良かったです。」
灯ろう流しを主催した商工会議所青年部では、 来年度以降も後世に語り、残していく文化として 続けていきたいとしています。
商工会議所青年部 村松さん 「8年前に青年部で作った「小諸かるた」っていうかるたがありまして、 その「つ」の「伝え継ぐ 戌の満水 墓参り」っていう絵札があるのですけど、 それに日本画家の白鳥純司さんが灯ろう流しの絵を描いて下さって 改めて見てすごく綺麗で本当に戌の満水で 8月1日に墓参りとかっていうのもここらへんだけの風習ですし、 昔も灯ろう流しはやられいたということで ちょっと復活をして、特にまたコロナ禍だったり、 ウクライナの情勢とかもあるので 平和になってもらいたいっていうような願いとか 皆さん自由に見た頂いたらいいなって 思ってやらせていただきました。 小諸に根付いて8月1日に灯ろうが行われるのは 小諸だよっていうような感じのと 商工会議所というのもありますので 戻ってきたりIターンの方々も移住の方々も 増えるきっかけにもなれば良いなっていうのも思いますので、 来年再来年と続けていければと思っておりますが、 また皆さんのご協力を仰いでと思います。 よろしくお願いいたします。」     
   
 
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