『懐古園桜まつり　 坂本明央さん津軽三味線演奏会（21.4.16）』

        今月24日までの日程で開催中の懐古園桜まつり。 その一環として、プロの津軽三味線奏者である 坂本明央さんによる演奏会が16日（土）行われました。
坂本明央さんは、市内に住むプロの津軽三味線奏者で 民謡・演歌歌手でもあります。
芸歴60年となる坂本さんは これまで全国各地で演奏会を開くなど活躍。 小諸市を拠点に三味線と民謡の教室も開いています。
この日は園内馬場で演奏会が行われ、 「じょんがら節」や「真室川音頭」など、 8曲を披露。 市民を始め懐古園を訪れた観光客らおよそ30人が、 その演奏を楽しみました。
見どころのひとつに、 津軽三味線の奏法である「ユリ」があります。 「ユリ」とは、いわゆるビブラートのことで、 押さえた弦を揺らして、 震えるように音を響かせる奏法です。 曲の中で用いられるその巧みな指さばきに、 観客も魅了されている様子でした。
この日は桜が見事に咲き誇り、 ひらひらと舞う桜の花びらと、 三味線の美しい音色が相まって、 幻想的な雰囲気をかもし出していました。
「（きょうは、どんな思いで演奏されましたか？） こんな世の中なので、みんなに元気だしてもらいたい。 青森弘前は満開だって電話来たんだけど、 帰るわけにいかないからここの桜の下で弾けば、 桜はみんな同じだもの。 津軽に行ってるかなという気持ちで弾いたね。」   「（選曲のこだわりは？） やっぱり、みなさんが聴いて楽しくなる曲と。 あとはまあ私のこだわっている、 やっぱり「じょんがら節」とかね。 それから、津軽にしかない曲を なんとかみなさんに聴いてもらおうと思って。 演奏するときはいつもそういう気持ちでやってます。」   「（お客さんの反応を見てどう感じましたか？） 非常にノッてくれて、みんなよかったですよ。 だから、最後に言いましたけど、元気出ましたかって。 やっぱり我々やっている音楽というのは、 ちょっとこう世の中怖くなっているね、 いやなニュースだったりとかで。 やっぱり、ちょっとこの近くの人たちだけでも明るくなれば。 それが輪になってね、 だんだんやっぱりこう楽しくできればいいかなというつもりでいつもね。 津軽三味線は元気出る三味線だもんで。 それで良かったと思います。」   「（今後について） もういくらでもどこでもなんかあればしますよ。 だけどなかなかこういうね、 前に各地でいろいろやってたんだけど、 それもダメになって、みんな断りきてますから、 これがおさまってなんとかなれば。 活動できないんですよ。 だから、お客さん入れてやりたいこともあるんですけどね、 頑張ります。」