『平成25年度新規事業「運動遊び事業」スタート(13・5・1)』
小諸市教育委員会では、小諸教育の復興を目指し、今年度から、
子どもたちが遊びながら運動習慣や基礎体力を培えるというプログラム、「運動遊び事業」を導入します。
1日(水)からは、いよいよ市内の保育園で、実際に運動遊び事業が始まりました。
この日は、市長や教育長をはじめ、市の関係者などが集まる中、さくら保育園で公開の
「運動遊び事業」が行われました。
冒頭挨拶に立った栁田市長は、「みんなが丈夫で大きく育つようにこの事業を取り入れることにしました。
先生の言うことをよく聞いて、しっかり身体を動かして下さい」と子どもたちに呼びかけていました。
「運動遊び事業」は、子どもたちを取り巻く環境が昔と変化したことなどから、
集中力がない子どもの増加や子どもたちの学力や体力の低下が心配されている中、
幼児期から、運動習慣や基礎体力を養うことで、子どもたちの運動能力の向上に繋げていこうと、
小諸市教育委員会が今年度から取り入れたものです。
この日は、運動遊びを推奨しているNPO法人運動保育士会の
宮沢優紀(みやざわ・まさのり)さんを講師に、子どもたちは、元気に身体を動かしました。
プログラムでは、動物の真似をしながら歩く「くまさん歩き」や「ワニさん歩き」、
魚になりきり、ロープにぶら下がる「魚釣り」など、それぞれの動きにストーリーをつけ、
子どもたちが楽しみながら自然と身体を動かせるように工夫が凝らされています。
こうした遊びを通して身体を動かすことで、「身体を支える力」や「ぶら下がる力」、
それに「ジャンプ力」が自然と身につき、それが数年後には「逆上がり」や「側転」、
「縄とび」などの運動能力に繋がっていくとされています。
子どもたちは終始楽しそうな表情で、積極的に運動遊びに取り組んでいました。
県内箕輪町では、9年前から「運動遊び事業」を取り入れていて、
実際に運動遊び事業のプログラムを受けた子どもたちが小学生になった時には、
体力測定の結果が全国で上位になったり、中学生になった時には、
部活動の成績が飛躍的に伸びたりという成果があがっています。
小諸市では、今年度から、ポッポの家保育園を除く市内の全ての保育園と、
希望のあったみすず幼稚園で月に1回のペースでこの運動遊びを行うことにしています。
現在まだ予定のない園でも園側から希望があれば随時受け付けていくということで、
市では、そうした園に向けた講習会も今後開く予定にしています。