『平成24年度 環境フォーラム 第3回くらしの市民講座(13・2・2)』

           
        Posted on 2013年 2月 10日      
     
       

2日(土)、コミュニティセンターでは、年に3回行なわれているくらしに役立つ講座

「くらしの市民講座」の講義を兼ねた平成24年度の環境フォーラムが開かれました。

環境フォーラムは、市民の環境への意識を高めようと、毎年この時期に、

小諸市と小諸市消費者の会の共催で開かれているものです。

今回は、日頃の生活の中での環境意識の向上につなげてもらおうと

「くらしの市民講座」の講義も兼ねて行われ、市民を中心におよそ60人が集まりました。

講師を務めたのは、リコーグループ内リコージャパン株式会社の荻野達夫さんです。

リコーグループは、複合機やプリンターなど情報機器商品を生産・販売しており、

環境保全の取り組みで世界からも注目を浴びている企業です。

荻野さんはリコーグループで、13年間に渡り、

環境マネジメントや環境に係るコンサルタントに携わってきました。

「リコーグループの環境経営と生物多様性保全活動」と題して講壇に立った荻野さんは、

まずリコーグループが掲げている「環境経営」について、

「企業として、環境を保全し続けるには、継続的に利益を生み出していくことが必要」だと話すと、

環境経営の事例としてグループ内の事業所で導入している取り組みについて紹介しました。

事例の中では、事業所での商品の生産方式を「機械を使ったベルトコンベアライン」から

手動で台車を動かす「台車押しライン」に変更したことが取り上げられ、荻野さんは、その成果として、

「二酸化炭素」の排出量が年間で99パーセント削減できただけでなく、

大幅な経費削減にも繋がったことなどを述べていました。

また荻野さんは、「皆で目標を掲げ、実践し続けることが大切。

続けるうちにその行動が当たり前のものとなる」などと、参加者に向けて環境保全を行う際の

ヒントを投げかける場面も見られました。

続いて、荻野さんは、生物多様性保全活動について、「地域との連携」と「全員参加の活動」の2つが

最も重要であると指摘。

その上で、「貴重な生物を守りながらも地域の活性化が図れるような活動をするためには、

まず、皆の中心となって指導にあたるメンバーを育てる必要がある」と述べ、

リコーグループが取り組んでいる環境ボランティアリーダー養成プログラムについて説明しました。

この養成プログラムでは、社員が自主的に自然ついて学習する場が設けられています。

荻野さんは、リーダーになった社員たちが、職場や地域の人びとと共に環境ボランティア活動を実践し、

活動の輪を世界各地で広げていることを紹介しました。

最後に荻野さんは、「これからも、企業という立場から、生物多様性の保全に貢献するような

活動を積極的に行なっていきたい」と述べていました。

参加した人たちは、荻野さんの話に熱心に耳を傾け、環境への知識を深めている様子でした。

     
   
 
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