『平原区 二十五菩薩来迎会 (13.3.27)』
先月27日(水)、昭和45年に市の重要無形文化財に指定された平原区の伝統行事
「二十五菩薩来迎会」が十念寺跡で執り行われました。
この日は、保存会の会員らおよそ30人が集まり、念仏供養を行いました。
平原区の二十五菩薩来迎会は700年以上前の鎌倉時代末期から続いている伝統行事です。
時宗の開祖、一遍上人が鎌倉時代末期にこの地を訪れた時に伝えた踊り念仏が始まりで
阿弥陀如来が25人の菩薩とともに死者を極楽浄土へ導く様子を踊りと念仏で表現したものです。
昭和24年にお堂が焼失して一時途絶えてしまいましたが昭和28年に区の男性有志が保存会を結成し
以来、毎年3月27日に十念寺跡で念仏供養を行っています。
後継者が少なくなってきたことから、現在は、踊り念仏は行われず、
菩薩の前で和讃を唱えるのみとなっています。
集まった会員らは菩薩の面を前に、極楽往生を願い太鼓と鐘に合わせて和讃を唱えていました。
保存会では、700年守り続けてきた来迎会を今後も守っていくために平原区だけではなく、
小諸市の協力も仰ぎたいとしています。
また、この日出された菩薩面はこの秋、岡山県立美術館と、
京都にある龍谷ミュージアムの2箇所で展示される予定だということです。