『市議会「厚生病院・市庁舎問題特別委員会」(13.1.17)』
小諸市議会の「厚生病院・市庁舎問題特別委員会」が17日(木)に開かれ、
市役所庁舎と図書館やコミュニティスペースの基本設計の具体的な素案が、議員らに示されました。
17日は、市庁舎などの基本設計業務を請け負っている、石本建築事務所の担当者らが訪れ、
具体的なレイアウト図などを示しながら、配置計画について説明しました。
これによると、市役所庁舎は、現在解体中の市民会館の位置に一部4階建てで建設され、
延べ床面積は7200平米となる計画です。
ホールや会議室などを兼ね備えたコミュニティスペースと新図書館は、
現在の立体駐車場やコミュニティセンター、商工会議所会館の位置に2階建てで建設される予定です。
庁舎の1階は窓口と執務室となり2200平米を確保。
同じく1階部分となる図書館は1850平米となり、
10万冊の開架図書と150席の閲覧室が計画されています。
2階の庁舎部分は窓口と執務室で2050平米を確保。
一方図書館の上となるコミュニティスペースは、1465平米となり、300席弱の多目的ホールを設ける他、
これまで市民会館やコミュニティセンターで利用されていた24人から30人ほど収容の会議室9室と
談話室を配置する計画です。
コミュニティスペースのホワイエから2階の庁舎とは通路で繫がり、行き来が出来るようになります。
庁舎の3階は市長室などの執行部の部屋が設けられる他、会議室や委員会室などが配備されます。
また4階には、議会部門と市民ロビーが配置される予定です。
庁舎と図書館の地下の1階と2階は立体駐車場となり、あわせて170台を収容することができます。
地下1階には閉架図書13万冊を所有する書庫スペースも確保されることになっています。
駐車場はこの他、現在の西庁舎の位置と赤坂の民有地にも設けられることになっており、
合計で500台から550台分が確保される予定です。
石本建築事務所などの調査によると、現在の病院と市庁舎、図書館を訪れる人の利用状況は、
最も多い時で350台ほどの利用があることから、計画の駐車台数で見ると、
稼働率80%になるものと見込んでいるということです。
庁舎は防災の拠点となることから、建物の構造は免震構造が予定されています。
現在のところ予定されている事業費は、52億6千万円。
基本構想の時点では、40億円と試算されていましたが、東日本大震災の復興関連予算の関係で、
建設コストが上昇していることから2割程度のコストアップが予想される他、
庁舎やコミュニティスペースなどの面積が増加した関係で、1割程度予算が上回ることが
予想されることから当初の見込みよりも建設費の想定額が高くなっています。
説明を受けた議員からは、地下駐車場から厚生病院への利便性や、
市庁舎と病院建物とを行き来できるような動線を考えて欲しい。などといった意見が上がっていました。
今後市では市民懇話会や市民ワークショップを始め、
議会の各会派からの意見を取りまとめた上で、基本設計に反映させていく考えです。
全体の建設スケジュールは、3月までに基本設計を終えて、4月以降実施設計に入り、
平成26年3月から庁舎の建設に着工となる予定で、竣工は平成27年6月末を予定しています。
その後庁舎の解体を行い、平成27年10月に厚生病院の建設に入る計画となっています。