『島崎藤村学会設立50周年記念大会 小諸大会(23.9.23)』
明治の文豪、島崎藤村の研究者や愛好家でつくる
島崎藤村学会設立50周年記念大会が
23日(土)ステラホールで行われました。
全国の研究者や愛好家でつくる島崎藤村学会では、 会員の研究発表や交流の場として 年に1度、藤村ゆかりの地を会場に 全国大会を開いています。
学会設立50周年を迎えたことしは 藤村没後80周年の年でもあります。 7年ぶりに小諸が会場となり、 全国の会員や聴講に訪れた市民など およそ70人が集まりました。
藤村が小諸で執筆し 去年映画化されたことで改めて注目を集めている 「破戒」をテーマに研究発表や講演などが 行われた今回。
午後には「『破戒』を読む」と題して、 シンポジウムを開催。 四国大学名誉教授、 友重幸四郎さんを コーディネーターに 大学教授や愛好会の会員3人による パネルディスカッションが行われました。 「破戒」は、明治時代の 部落差別の問題を描いた長編小説。 会員らは、「破戒」のモデルとなった登場人物や 場所に焦点を充て、 「破戒」の社会的意義について 意見を述べ合いました。
その中で、上智大学名誉教授の 小林幸夫さんは 「破戒」の歴史的意義と 現代社会における課題を次のように述べました。 「無関心、無関心だから意識がない、 ゆえに差別するきっかけがない。 そういう問題も出てきている。 そういう意味では、 あるんだけれどもかなり薄まっている。 としたら我々は これをどうやって受けとめたらいいか、 かつてこんな風にあるいは平等思想とか 人権というものをかなり豊かに、 頭の中では認識されておりますので、 そういう世界においては、 こんなことを平気でやっていた時代があったんだ という意味では、人間がやってしまう、 人間が作った社会がやってしまう、 警告ということには強烈になってくる、 我々は過去から学ばなければいけないし、 今薄まっているかもしれないけど、 こんな過去があったんだ、 ということを認識しないとまたやりだす、 ですから戦争を忘れないというのと同じように 差別した我々の過去を忘れない、 というそういう問題としては いまだに有効なものを 持っているんではないかと思います。」
集まった人たちは、 資料に目を通しながら 普段聞くことのできない貴重な話に 興味深そうに耳を傾けていました。
全国の研究者や愛好家でつくる島崎藤村学会では、 会員の研究発表や交流の場として 年に1度、藤村ゆかりの地を会場に 全国大会を開いています。
学会設立50周年を迎えたことしは 藤村没後80周年の年でもあります。 7年ぶりに小諸が会場となり、 全国の会員や聴講に訪れた市民など およそ70人が集まりました。
藤村が小諸で執筆し 去年映画化されたことで改めて注目を集めている 「破戒」をテーマに研究発表や講演などが 行われた今回。
午後には「『破戒』を読む」と題して、 シンポジウムを開催。 四国大学名誉教授、 友重幸四郎さんを コーディネーターに 大学教授や愛好会の会員3人による パネルディスカッションが行われました。 「破戒」は、明治時代の 部落差別の問題を描いた長編小説。 会員らは、「破戒」のモデルとなった登場人物や 場所に焦点を充て、 「破戒」の社会的意義について 意見を述べ合いました。
その中で、上智大学名誉教授の 小林幸夫さんは 「破戒」の歴史的意義と 現代社会における課題を次のように述べました。 「無関心、無関心だから意識がない、 ゆえに差別するきっかけがない。 そういう問題も出てきている。 そういう意味では、 あるんだけれどもかなり薄まっている。 としたら我々は これをどうやって受けとめたらいいか、 かつてこんな風にあるいは平等思想とか 人権というものをかなり豊かに、 頭の中では認識されておりますので、 そういう世界においては、 こんなことを平気でやっていた時代があったんだ という意味では、人間がやってしまう、 人間が作った社会がやってしまう、 警告ということには強烈になってくる、 我々は過去から学ばなければいけないし、 今薄まっているかもしれないけど、 こんな過去があったんだ、 ということを認識しないとまたやりだす、 ですから戦争を忘れないというのと同じように 差別した我々の過去を忘れない、 というそういう問題としては いまだに有効なものを 持っているんではないかと思います。」
集まった人たちは、 資料に目を通しながら 普段聞くことのできない貴重な話に 興味深そうに耳を傾けていました。