『島崎藤村ら新聞購読記録を発見(14・9・4)』
塩川新聞店でお馴染みの、
市内本町の合名会社「塩川五右衛門」で、
このほど明治時代後期の新聞購読の集金台帳が
見つかりました。
発見されたのは明治時代後期の集金帳、およそ30冊です。
市内本町にある 合名会社塩川五右衛門は、
明治時代から「塩川銃砲店」として
銃砲や新聞の販売を行っており、
去年7月15日まで
「塩川新聞店」として営業していました。
この度、新聞事業をたたんだことをきっかけに、
代表の塩川勤さんが土蔵の中を整理していたところ
年代ものの物品とともに
これらの集金帳を見つけました。
帳簿には読者名や購読紙、
購読料、領収日などが記されており、
中には、島崎藤村の実名である「島崎春樹」の名前や
「木村熊二」、「鮫島晋」など、
当時 小諸義塾の講師を務めたとされる人物の名前も
確認することができます。
明治時代、塩川銃砲店が新聞を届けていたのは、
現在の望月から北御牧、東御市 別府や片羽、
それに御代田の塩野、馬瀬口など、
旧小諸藩の領分にあたります。
見つかった台帳およそ30冊はどれも分厚いものばかりで、
当時、この地域でどれだけ多くの人が
新聞を購読していたかということがわかります。
商都小諸の文化の高さを示すこれらの資料。
小諸の歴史や当時小諸で生活していた文豪たちの
生活を紐解く上でも
大変貴重な資料となりそうです。
確認された資料によりますと、島崎藤村は読売新聞を
木村熊二は信濃毎日新聞を購読していたということです。