『小諸高校で外務省高校出前講座 (14.10.27)』
27日(月)、小諸高校では、1年生を対象に、
外務省主催の高校出前講座が開かれました。
この日会場となった小諸高校音楽棟ホールには、
1年生およそ250人が集まりました。
講師を務めたのは、長野市出身の元外交官で、
ホンジュラスやウルグアイで大使を務めた、
竹元正美さんです。
竹元さんは、41年に渡る外交官生活の経験について、
様々なエピソードを交えて紹介。
「中南米の発展途上国が貧困なのは
教育が行き届いていないからだ。」などと説明し、
ホンジュラス大使を務めていた時に、
百俵の米も教育にあてれば
明日の一万、百万俵となるという、
長岡藩の故事を演劇として上演し、
教育の重要性を訴え、
学校を作ろうという動きにつながった話を紹介しました。
また、戦前戦後の日本の外交を振り返り、
「外交の判断によって日本の立場は変わってくる。
領土問題などがあるが、
外交努力によって紛争が起きないようにしなければならない。」
と強く述べました。
更に、竹元さんは、
「これまでの日本は平和国家として、
信頼を勝ち得てきている。」と話し、
今後国際社会における名誉ある地位を
目指していくためには、
外国語を学び世界を知ることが大切だ。」とも
述べていました。
今回の講座は、生徒たちに地球的視野で物事をとらえ、
行動することの重要性を学んでもらおうと、
外務省が主催する出前講座に
小諸高校として申し込んだことがきっかけで
実現したものです。
参加した生徒たちにとっては、
「外交官の仕事」や、「外交の重要性」について理解を深める
良い機会になったようです。