『小諸義塾の水彩画家と郷土の作家展(13.3.28)』
小諸高原美術館では、先月15日から今月21日までの日程で、
「小諸義塾の水彩画家と郷土の作家展」が開かれています。
この作品展は、小諸にゆかりのある作家の作品を楽しんでもらうことで絵画を身近に感じる
きっかけにつなげてもらおうと毎年この時期に開かれているものです。
美術館の第1・第2展示室には小諸義塾の水彩画家や小諸出身の作家など
9人の作品66点が展示されました。
そのうち第2展示室には、明治時代に活躍した小諸義塾の水彩画家3人の作品が並んでいます。
3人のうちの1人、三宅克己(こっき)は、小諸義塾で図画の講師を務め、
数多くの風景画を残した画家です。
今回は海や山など様々な景色を丹念に描いた作品15点が展示され、訪れた人たちを楽しませています。
また同じく小諸義塾で図画の講師を務めていた丸山晩霞(まるやま・ばんか)の作品は
ヨーロッパや中国など海外の様々な手法を使って描かれており、
晩霞の多彩な才能を感じることができます。
このほか会場には晩霞から学んだ小山周次の水彩画も展示されています。
海外で描かれた作品とともに小諸の風景画も並び、風情豊かに描写された
身近な景色を楽しむことができます。
一方、第1展示室には、小諸市にゆかりのある作家6人の作品が展示されました。
中でも目を引くのは、浅間山が噴火する様子を描いた市内加増出身の画家
佐藤利平(りへい)の作品です。
かつて小諸駅の改札に飾られていたもので、市民にとって親しみのある作品でもあります。
このほか水彩画や油彩画をはじめ、日本画や鉛筆のみで書かれた作品など、
様々なジャンルの絵画がずらりと並び、会場を鮮やかに彩っています。
この作品展の会期は今月21日(日)までで、開館時間は午前9時から午後5時までとなっています。
入館料は大人が500円、小中学生が250円です。