『小諸市議会3月定例会 閉会 (15.3.20)』
小諸市議会3月定例会の最終日の本会議が、 20日(金)に開かれました。
20日の本会議では、 国の地方創生対策に伴う交付金を活用した事業に関する
追加の補正予算案が新たに提出され、
初日に提案されていた議案も含めて、 全て可決され閉会しました。
今日の本会議に新たに追加された今年度の一般会計補正予算案は、
国が自治体向けに今年度の補正予算として盛り込んだ交付金の中から、
自治体がまとめる、地方創生の総合戦略策定費などを含んだ地方創生先行型の交付金と、
プレミアム付商品券の発行など、経済対策としての、
地域消費換気・生活支援型の交付金を計上したものです。
そのうち、地方創生先行型の交付金を 活用した事業としては、
平成27年度中に 小諸市としての「総合戦略」を策定するための事業に540万円。
高地トレーニングエリア構想推進事業に500万円。
農産物のブランド化事業として、 小諸産そばの新たな品種の改良や、
ワイン用ぶどうの苗木の購入などの交付に対し450万円。
駆除したニホンジカのペットフード化を進める事業に800万円などが盛り込まれました。
また、産業強化事業としては、 Web上で小諸市全域を仮想商店街に見立て、
インターネット販売により販路の拡大を図る事業に 700万円。
市内の空き店舗などを活用した創業支援に300万円。
移住促進事業として、 首都圏への説明会などで 小諸市をPRするためのDVDなどの作成や、
空き家を活用した移住体験用施設の改修・管理などに 660円。
海外からの旅行者の来訪を促進するためのDVDやパンフレットの作成などの事業に
300万円が 計上されました。
その他に、自治組織の自立化を促進する事業に320万円。
梅花教育再構築事業として、 指導者の育成への交付金に400万円。
幼児期からの運動遊び事業の強化として、
障がい児向けプログラムの開発に200万円が 盛り込まれています。
一方、地域消費換気・生活支援型の 交付金を活用したものとしては、
「プレミアム付商品券発行事業」に 7600万円が計上されました。
これは、発行総額を4億2千万円とし、 プレミアム分20%分の補助になるものです。
これまでのプレミアム商品券は、 小諸商工会議所が実施主体として行なってきており、
プレミアム分の半額を市が。 4割を商工会議所が。
1割を商工会議所の会員である 個店が負担してきました。
今回の商品券はプレミアム分が国の交付金を活用し、
個店の負担もなくなることから、 商工会議所会員以外の個店でも幅広く活用できるようにし、
多くの人が利用できるよう図っていく計画です。
現在実施事業候補者を公募しており、
今月中にプロポーザル審査を行なって、 実施事業者を決定する予定になっています。
今日提出されたこれらの議案は常任委員会での審議を経て、 全て可決されました。
これにより、今年度、平成26年度の一般会計補正予算は、
歳入・歳出それぞれに1億2400万円を追加し、 総額で198億円となり、
新年度の事業として実施されることになります。
この他今日の本会議では、初日に提出されていた平成26年度の一般会計補正予算案や、
総額を195億5千万円とした 新年度の一般会計当初予算案をはじめ、
条例案などは全て可決され、閉会しました。
なお、今日の本会議前の議員全員協議会では、
現在建設中の新庁舎や図書館の完成時期の見込みについて、
市側から報告が行なわれました。
これによると、 これまで市庁舎で40日、
図書館、コミュニティスペースで、 最大2ヶ月の遅れが生じているとの報告がなされてきましたが、
現在のところ、市庁舎で30日、
図書館、コミュニティスペースで40日程度に 短縮されていることが明らかになりました。
これにより、本体工事は当初の予定通り、
6月末までに終わらせることが可能ということですが、
外構工事が1ヶ月ほど遅れる見込みの他、
情報通信機器の導入工事などが遅れていることから、
引越しについては、市民サービスに影響が出ないよう考慮し、
時期を決定したいとしています。
また、当初、 中部横断自動車道の建設工事で出た残土を活用し、
埋め立て整備をする予定だった、 天池の総合グラウンドについては、
市の財政面での負担を考慮し、 計画を中止することが明らかになりました。
総合グラウンドの整備は、 全天候型トラックとサッカー場の整備が予定されており、
総額でおよそ8億円ほど、市の財源がかかる見込みに なっていました。
高地トレーニング構想の一環として、
1000メートル地点での活用拠点としても 検討されていたことから、
市民や利用者の意見などを聞きながら、
施設のあり方、整備方法を改めて検討・協議していくと いうことです。