『小諸市総合防災訓練(15.8.23)』
災害時に起こり得るあらゆるケースを想定した防災訓練が、
23日(日)に行われました。
市内南大井地区を対象に行われた今年の防災訓練。
和田区では、実際に要援護者に呼びかけて訓練を行いました。
今回の防災訓練は、
市内で震度6の大規模な地震が発生したという想定で行われ、
避難する過程からの訓練となりました。
避難指示を受け、避難場所となっている
和田区諏訪神社の境内には多くの区民が集まりました。
小諸市では、万一災害が発生した時にも
迅速に対応できる体勢を整え、
住民の防災意識を高めようと、
毎年市内各地の持ち回りで
こうした防災訓練を行っています。
この日は地震発生時の火災に備え、
消火器を使った初期消火の手順について講習が行われた他、
浸水に備え、土嚢を作る訓練も行われました。
また、消火栓や消防用ホースを使った放水訓練も行われ、
男性も女性も積極的に取り組んでいました。
訓練の途中には、市長らが視察に訪れ、
「災害時は住民同士の支え合いが最も大切だ」などと
区民たちに呼びかけていました。
区ごとに行われた訓練の後には、
災害時に避難所となる「美南ガ丘小学校」に場所を移し、
避難所の開設訓練が行われました。
避難所となった美南ガ丘小学校の体育館には
南大井地区の区民らが集まり、
順番に炊き出しの配布が行われていきました。
この日配られていたのは、
汚れた水でも作ることができる「包装食」と漬物です。
炊き出しを受け取ると、地域の住民同士情報交換をしながら
じっくりと味わっていました。
一方、運動場には「災害対策本部」が設けられ、
消防団や消防署員による訓練が行われました。
地震により、倒木で市道が封鎖されたという想定で行われた
道路復旧訓練では、
担当の職員らが手早く木を切り、
倒木を撤去していきました。
また、市内の物資の不足を想定し、
近隣の佐久市、東御市、御代田町、軽井沢町、
群馬県嬬恋村からの支援物資を受け入れる訓練も
行われました。
また建物内に取り残された人を救出するための
訓練も行われました。
消防車とクレーンを使って、
消防署員たちが迅速に要救助者を救出していきました。
防災訓練を主催した小諸市では、
こうした実践的な訓練を継続して行うことで、
いつ起こるかわからない災害に備えていきたいとしています。