『小諸市精神保健福祉のつどい(17.3.29)』

           
        Posted on 2017年 4月 6日      
     
        精神障害者の家族らで作る「はこべ会」と、 市内の精神障害者多機能通所施設 ワークポート野岸の丘が、29日(水)、 「『心にやさしいまち小諸』を考えよう」と題した 精神保健福祉のつどいをステラホールと保健センターを会場に開きました。  「精神保健福祉のつどい」は 精神障害者同士の交流を深め、障害に対する理解を広げていこうと、 「はこべ会」とワークポート野岸の丘が3年前から毎年開催しているものです。 今回は、「『心にやさしいまち小諸』を考えよう」と題し、 ワークポート野岸の丘の通所者をはじめ、 近隣の福祉関係者など、あわせて57人が参加しました。
この日は、統合失調症を患った経験から、 現在、精神障害者の自立や就労の支援を行う 株式会社MARSの千葉支社で働く 高橋美久さんと櫻田なつみさんが講演を行い、 症状を克服した経験などを語りました。
小学4年生の頃から、不登校となり、 リストカットなどの自傷行為を繰り返していた高橋さん。 デイケアに通いながら、自身の病気について学び、 薬の服用を続けることで少しずつ症状を克服しました。

高橋さんはこう話し、同じ病気で苦しむ人たちを 今まで以上に支援していきたいと目標を掲げました。 19歳の頃に統合失調症と診断された櫻田さんは、 大学中退後、障害者雇用枠で就職しましたが、 通勤中に幻聴が聞こえるなどの症状に悩み、退職。 その後は、少人数のデイケアで、 同じ症状で苦しむ仲間とのふれあいから元気を取り戻し、 現在は、精神障害を抱えながら一人暮らしをする人たちの サポートをしています。 症状の克服後、 働く楽しさを感じていると話す高橋さんと櫻田さん。 2人の講演は、精神障害を抱える参加者にとって励みになったようでした。
講演後は、保健センターに会場を移し、 「こころにやさしい町ってどんな町?」をテーマに グーループワークが行われました。
グループワークでは、 健常者と精神障害者の双方から意見が交わされ、 健常者からは、 「精神障害は外見だけでは判断がつかないため、 支援するのが難しい」といった意見が、 精神障害者からは、 「遅刻などの失敗や間違いを厳しく指摘するのではなく、 優しく受け入れてほしい」 といった意見が出されていました。
この日は参加者の緊張を和らげるため、 飲食やグループ間の移動、途中退出が自由な ワールドカフェ方式をとり、 会場では、自家製酵母のパンやリンゴジュースなども販売されました。
参加者らは、リラックスした雰囲気の中、 自由に意見を述べあっていました。
精神障害者の家族らが集う「はこべ会」では、 毎月、悩みの共有や、精神障害についての対応を学ぶ定例会を 野岸の丘総合福祉センターで開いています。 今月は28日(金)の開催を予定しています。 ご興味のある方は、小諸市役所 健康づくり課 健康支援係までお問合せください。
     
   
 
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