『小諸市動物園再整備に向けて市民シンポジウム (18.9.30)』

           
        Posted on 2018年 10月 9日      
     
        県内最古の動物園として多くの人に愛されてきた 「小諸市動物園」。 8年後には、100周年を迎えます。 そんな小諸市動物園ですが、 現在、施設の老朽化や動物の高齢化が進み、 獣舎の改善など様々な課題を抱えています。 魅力ある動物園として続いていくためには どのようなことが必要なのか。 先月30日(日)に市民シンポジウムが開かれ、 専門家を交えた意見交換が行われました。   会場の小諸グランドキャッスルホテルには、 一般の参加者およそ30人が来場。 パネリストとして、 日本動物園水族館協会専務理事や、 大学教授などが出席しました。 大正15年に開園し、県内では最古、 国内では5番目に古い小諸市動物園。 現在、施設の老朽化や動物の高齢化などが 課題として挙げられていて、 動物の生息環境に沿うよう、 現状の狭く古い獣舎や 展示方法の改善を検討しています。 動物園における経営論を専門とする 帝京科学大学の佐渡友陽一さんは 小諸市動物園の問題を次のように分析しました。 「賃金が極めて低減で職員の入れ替わりが早すぎる、 となると、飼育技術が蓄積されない。 もう一つは獣医師がいないということ。 日本の動物園を支えてきたのはJAZAの獣医師ネットワークなんですね。 繁殖とか動物交換とか、 動物園の情報がこのネットワークを通じて 維持されてきたということが日本の動物園の現状。」
佐渡友教授はこう話し、 「資金も面積も不足している小諸市動物園は、 機能を絞り込み、動物の幸せと 来園者体験の向上を図っていくことが大切だ」 とまとめました。
パネリストの講演後、市民からは、 「市民の意見を反映する具体的な方法は何か」 といった意見が寄せられました。
動物園水族館協会 成島悦雄専務理事 「1つは小諸市動物園に対し皆さんが どんな思いをもっているかっていうアンケート調査をやられるとどうか。 市民として小諸市動物園をもつことの意義みたいなものを 問いかけることが1つかなと思います。」
小諸市動物園を運営する懐古園事務所は、 今回のシンポジウムで専門家から挙げられた課題と 参加者からの意見などを 広報こもろや市のホームページを通じ、 市民に周知させていく考えです。 なお、動物園の再整備については 今年度中に将来構想を策定。 その構想を軸に来年度以降、 獣舎の改善を含む具体的な基本計画・ 予算案を策定していく予定です。
小泉市長 「大勢の皆さんに参加していただきながら できるところから着実にやっていくっていうのが 私は現実的かなって思っています。 多くの市民の皆さんとともに、 しっかりと未来の子どもたちへつないでいけるような小諸市動物園を 作っていけばと思っていますので力を貸してください。」
未来に続いていく小諸市動物園として、 専門家の先生方、また市民の皆さんからも 多くの意見や課題が挙げられました。     
   
 
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