『小諸北佐久医療・介護連携推進協議会設立記念講演会(14.10.25)』
県の地域医療連携拠点事業に基づいて、
小諸市では小諸厚生総合病院に委託して行う
在宅医療連携拠点事業として
「小諸北佐久医療・介護連携推進協議会」を立ち上げました。
25日(土)には、設立総会と記念講演会が開かれました。
総会の後に行われた記念講演会には、
地域で医療や介護に携わる人などおよそ80人が出席しました。
小諸北佐久医療・介護連携推進協議会は、
急速に進む高齢化に備えて、
在宅医療体制を充実させ、
在宅医療に携わる人たちで連携することで、
課題の解決策を探していこうと立ち上げられたものです。
この日講師を務めたのは、
福井県初の在宅診療専門チームを立ち上げ、
現在は在宅医療の推進に努めている
紅谷浩之さんです。
紅谷さんは、「これからの高齢化社会においては、
病気を治すだけの医療ではなく、
その人らしさを支える
医療と介護の連携が必要になる。」と話し、
続けて、「連携することで、医療だけだは支えきれない部分にも
手が届くようになるのではないか」と、
その例として、
「末期がんの患者が、自分の病気について嘆いていたところから、
将来のために手紙を書こうと思い始めたという心の変化
について紹介しました。
さらに紅谷さんは、医療を「キュア」、介護を「ケア」と呼び、
根本的治療を施す「キュア」と、
その人らしい生活を支える「ケア」の
両方が揃っていることが理想的だと述べました。
こうした現状をふまえた上で、紅谷さんは、
医師、薬剤師、訪問看護士、ケアマネージャー、ヘルパーなど
様々な立場の人が連携することで、
心地よい医療環境が整えられるとし、
職種を越えた連携の大切さについて訴えていました。
集まった人たちは、熱心に耳を傾け、
在宅医療の現状や地域の医療体制ついて
理解を深めているようでした。