『小諸出身パリ在住・マイム俳優 奥野衆英さん  29日から上田市でソロ公演開催へ (25.8.23)』

           
        Posted on 2025年 8月 28日      
     
       

小諸市六供出身で、マイム俳優、振付家、

そして演出家として、

現在フランス、パリを拠点に活躍している、

奥野衆英さん。

8月22日から3日間、小諸市内で

マイムのワークショップを開催しました。

さらに、今週29日から3日間に渡り、

上田市でソロ公演を行います。


奥野衆英さん。

小諸市六供出身で現在50歳です。

芦原中学校、野沢北高校を卒業後、

東京都立大学理学部に進学。

大学卒業後、2000年にフランスに渡り、

パントマイムの神様、沈黙の詩人と呼ばれた

マルセル・マルソ―に師事し、

マイムを学びました。


その後数々の俳優やダンサーに師事。

パリ第8大学哲学・芸術学部で学位を取得し、

パリを拠点にマイム俳優、演出家として活躍しています。


「マイム」とは無言劇のこと。

日本では「パントマイム」として

身振り手振りのパフォーマンスが

一般的に知られていますが、

奥野さんがフランスで習得したのは、

身体や表情のみで表現する芝居です。

感情を、言葉ではなく動きで伝える「表現力」や、

そこに何かがあるかのような錯覚を起こさせる

「演技力」が必要となります。


「マイム」というジャンルにとらわれない、

自由な身体的表現が、ヨーロッパで高い評価を得ている

奥野さん。


ヨーロッパ国際演劇祭では、

日本人として初めて、最優秀作品賞と

最優秀男優賞を受賞。

20年以上に渡り、

フランスと日本をまたにかけて活躍中です。


ことしは、世界最大の演劇祭として有名な

「アヴィニヨン演劇祭2025」で

最新作「ブラン・ド・ブランー白の中の白―」が

全1759作品中ベスト9に選ばれた他、

「観るべき一作」にも選ばれました。


その話題作の公演が、

8月29日から31日までの3日間

上田市の犀の角で行われます。


今月末に行われる日本ソロ公演を前に

演劇の世界などで活躍する俳優たちに向けての

合宿形式のワークショップを

市内の健速会館で行った奥野さん。

ソロ公演に向けてお話を伺いました。


奥野さん

・小諸で初のワークショップを開催して

「東は仙台から西は岐阜の方から集まってくれて

和気あいあいとやっているんですけど、

皆さん最初に来た時に

(健速)神社の方に上がって、

「すてきなところですね」といって

すごくいい雰囲気で始まったので。

もともと祇園の神輿が出て行く神社の健速会館で

僕が最初に培った美学というか、

そういうのがある所なのでやりやすく、

ホームみたいな感じで

みんなにマイム芸術というものを

教えていけるという感じで

すごくいい感じで進んでいます。

自分が培ってきたもの、

マルセル・マルソーという先生から

引き継いできたものと、

それを日本人としてどういう風に変えていけるのか、

どういう風に進めていけるのか

ということをこの20年くらいずっと考えて

やって来たところで出口みたいなものが

最近見えたんですけど、

それを作品化してやって

すごく今いい評価をもらえたので、

これを今の日本の若い人とか

プロフェッショナルな人に

フレッシュな状態の時に

どんどん渡していきたいなと思って、

逆に僕が彼らと一緒にやって

何か発見があってもいいですし、

とにかく今そういうものを

渡していきたいなという思いも

強くなってきたので、

やってみようかなと始めました。」


・久々の地元での公演ということでお気持ちは?

「よく知っている人が見に来ると

割と緊張する方なんですけど、

それを今回逆にバロメーターにして、

今までちょっと緊張すると思っていた人たちの前で

見せたいと思うかどうかっていう

自分を試したかったところもあって、

緊張するってやはり自信がないとか、

作品のどこかに不安がある

ということだろうなと思った時に、

地元開催で本当にみんなに見せたいから来てほしい

って自信を持って言えるかということを考えて

去年1年ずっと制作してきたんですね。

実は去年のフランスの

「アヴィニヨン演劇祭」というところで

すでに見せて、

そこで完成したと思っていた作品なんですけど、

やはりもっと直すところ、

気になる所があって、

この1年そこを磨いて磨いてっていう後に、

やっぱり見せたいという気持ちになって、

何のてらいもなく

「おもしろいと思います。見に来てください。」

って言えるようになって、

そういう気持ちで今います。」


・今回の作品について

「お話としては、

仕立て屋さんとピアニストがいて、

その2人が自分の理想を追い求めていることが

結果的にはお互いを支えている、

お互いに影響し合っているというか、

共鳴しているっていうことになって、

誰かの仕事が別の誰かの居場所を作っている

というようなテーマで作っているんですね。

2人の生き方だったりとか、

行動の中にアートが潜んでいるというか、

「こういうのって幸せだな」と

ちょっと言葉にできないものが

いろいろ潜んでいるので、

それをちりばめているというのが

言葉を使わない今回の作品のポイントでもあるので、

そこを皆さんのイマジネーションの網で

さっとすくっていただけると

うれしいかなと思っています。」


・市民のみなさんへ

「小諸のみなさん、

フランスから作品を一生懸命成長させて

大きなフェスティバルで発表して、

荷物を軽くして作品の質は下げずに持ってきましたので、

ぜひ自信作ですので足をお運びください。」

     
   
 
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