『小諸出身パリ在住・マイム俳優 奥野衆英さん初の日本ソロツアー初日(17.10.20)』
奥野衆英さん初の日本ソロツア―初日となったこの日、 会場となった荒町の海応院本堂には、 予定していた70席を超える、 およそ80人の人が訪れました。 会場が暗くなったと同時に、舞台に照明が灯され、 奥野さんが登場すると、訪れた人たちは一気に、 奥野さんが繰り出すマイムの世界に 引き込まれていきました。 奥野衆英さん。 小諸市六供出身で現在42歳です。 芦原中学校、野沢北高校を卒業後、 東京都立大学理学部に進学。 大学卒業後、2000年にフランスに渡り、 パントマイムの神様、沈黙の詩人と呼ばれた マルセル・マルソ―に師事し、 マイムを学びました。 「マイム」とは無言劇のこと。 日本では「パントマイム」として 身振り手振りのパフォーマンスが一般的に知られていますが、 奥野さんがフランスで習得したのは、 身体や表情のみで表現する芝居です。 感情を言葉ではなく動きで伝える「表現力」や、 そこに何かがあるかのような錯覚を起こさせる 「演技力」が必要となります。
奥野さんは「マイム俳優」としてはもちろん、 振付、演出家としても才能を発揮。 「マイム」というジャンルにとらわれない、 自由な身体的表現はヨーロッパで高い評価を得ていて、 ヨーロッパ国際演劇祭では、 自身が脚本・演出・振付・主演を務めた演目で、 日本人として初めて、最優秀作品賞と 最優秀男優賞を受賞するなど、 幅広く活躍しています。 フランスに渡って18年。 日本ではこれまで何度か、 グループによる公演を行ってきましたが、 今回は、奥野さんにとって、初の日本ソロアー。 作品の構成や振付、照明まで、全て奥野さんの総合演出で 展開されていきます。
舞台上では、奥野さんが演じる「博士」が、 ツアー表題作である「1マイム平方メートル」の意味について 解き明かしながら、 5つの作品が上演されました。 どの作品にも共通するのは、 「人生という舞台」におけるきらめき。 人や物、生物が輝きを放つ瞬間や、 人生の扉を開き、 一歩踏み出そうとする人間の心の葛藤などが、 描かれていきます。
時に体全体を使った激しい動きを取り入れながら、 顔の表情や指先まで、細部にこだわった演出で、 見る人を魅了しました。
観客 「とてもいい企画だと思いましたね。 私どもはとても新鮮に感じたんですけど、素晴らしかったと思います。 楽しかったですね。」 「やっぱりパリで勉強してきた表現が素晴らしくて楽しかったです。 ぜひまだマイムを知らない方々が日本には多いと思うので、 みなさんにこの素晴らしさを知ってもらいたいです。」
小諸を皮切りに始まった奥野さん初の日本ツアー。 「シュウ オクノ ジャパンツアー2017 1マイム平方メートル」は、 来月26日の東京公演まで、全20公演を予定。 近隣では、来月19日に、佐久穂町でも 公演が予定されています。 奥野さん 「地元ということもあるんですけれどもツアーの初日ということで、 初ツアーの初日で、多分アーティストの人とか発表する人ってみんな同じだと思うんですけど、 どんなに自信があっても最初って怖いんですよね。 やっぱり。それが評価につながるかどうか。 お客さんの拍手が自分がイメージしていたもの以上だったので、 自信を持っていいかなっていう確認ができてホッとしました。 ぼくがやっぱり42歳なんですけど、 何となく厄年とかを超えたりとか体の変わり目だったりとか 若い人たちがどんどん出てきたりとか、というのでちょっと考えて、 転機であると同時に、広げてきたものをぎゅっと縮めて考えてみるのも大事だなっていう。 意外と早く進むためには勇気出してちょっと戻ってみるというのも大事だなみたいな、 そういうのも全部込めて、今までの常識的な作り方というのは 全部変えて自分の長所を全部出したような感じで思い切って作ってみました。 やっぱり自分が込めたメッセージをちゃんと見に来た一人一人に届けられるっていう、 今日この結果に甘んじないでもっと丁寧に届けられるということを頑張って 意識して走り抜けてみたいなと思います。 また頑張ってみなさんに楽しんでいただけるものを作って帰って来たいと思います。」