『寅さん会館を小諸に残そう 有志がイベント開催(13.3.30)』

           
        Posted on 2013年 4月 3日      
     
       

運営の見通しが立たず、閉館となっている、「渥美清こもろ寅さん会館」の存続を求め、

有志らが署名活動を展開している中、映画「男はつらいよ」で渥美清さんが演じた

「寅さん」のそっくりさんとして活動している植木定男(うえき・さだお)さんと、

小諸市本町で飲食業を営む竹内浩太さんの2人が、署名に協力を求めるためのイベントを、

竹内さんが営む居酒屋で開きました。

 

このイベントは、「寅さん」のそっくりさんとして活動している植木定男さんと、

飲食店経営の竹内浩太さんが有志らが行っている「寅さん会館存続を求める」署名活動に賛同し、

企画したものです。

2人は、小諸で行われていた「寅さん」関連のイベントを通じて知り合っており、

小諸に寅さん会館を存続させたいとの共通の思いから開催が実現しました。

店内では、竹内さんの計らいで、小諸が舞台となった第40作「男はつらいよ~寅次郎サラダ記念日~」が

上映され、署名活動を行っている有志のグループ「コモロ寅さんプロジェクト代表」の一井正樹さんが、

居酒屋を訪れた人たちに、署名への協力を呼びかけました。

また、署名に協力した人には、寅さんのそっくりさん、植木さんから、植木さん自身が、

その人の名前や印象から浮かんだ言葉をしたためた色紙が贈られました。

植木さんは、18歳のころに、渥美清さんに魅せられ、現在は茨城県筑西(ちくせい)市に拠点を置く

「寅さんの心を伝える会」のメンバーとして全国各地のイベントに積極的に参加しています。

「人生の応援歌」として、相手の名前をもじってメッセージを送る「名前定在」と呼ばれる芸で

多くの人を楽しませており、この日も、字を下から書くという植木さん独特の味わい深い書体で、

次々と訪れた人たちへ色紙を贈っていました。

今回の会を企画した植木さんと竹内さんの2人は、こうしたイベントを通じて、寅さんを好きになってもらい、

寅さん会館の存続に繋げていきたいとしています。


「渥美清こもろ寅さん会館」については、資本金1億2千万円のうち、3千万円を出資している小諸市に、

会館を運営する株式会社「こもろ寅さん会館」から建物や展示物などの寄付の申し出が出されています。

また、議会からは市長に対し、市が寄付を受け、観光資源として有効に活用すべきとして、

申し入れを行っています。

小諸市では今後政策会議で検討を行い、方向性を決めていくとしています。

     
   
 
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