『外国語教育強化地域拠点事業研究発表会(17.10.27)』

           
        Posted on 2017年 11月 1日      
     
        小諸市では、平成27年度から、 文部科学省の 「外国語教育強化地域拠点事業」の指定を受け、 市内小中学校で、児童・生徒を対象に、 新しい英語教育の研究を進めてきました。 27日(金)には、全国の教育関係者が小諸市を訪れる中、 研究成果の発表会が行われました。   この日、東小学校で行われた研究発表会には、 県内を始め、全国の教育関係者らおよそ250人 集まりました。 小諸市では、11年前、平成18年度から、 全国に先駆けて小学校全学年での 英語の授業を実施。 平成26年度からは、効果的な指導方法や 小中学校連携によるカリキュラムを研究しようと、 外国語指導助手・ALTを 市の教育委員会で独自に採用し、 本格的に英語教育に取り組んでいます。 平成27年度には、文部科学省による、 「外国語教育強化地域拠点事業」の委託を受け、 平成32年度から全国で進められる 「英語を教科化」するための取り組みに向けて、 その研究や開発を進めてきました。 この指定は、全国で29の自治体が受けていて、 県内では小諸市のみとなっています。
この日は、3年間に渡る総まとめとして 小諸市の英語教育の強化に中心的に携わってきた、 信州大学名誉教授で、教育委員会の指導主事、 渡邉時夫さんが、 小諸市の取り組みとその成果を発表しました。
渡邉さんは、 わかりやすい英語のインプットを大切にしながら、 英語を使うことによって コミュニケーション力を伸ばすための工夫を 実践していると説明。 小中学校の教諭やALTと共に、 「小諸市英語教育推進委員会」を立ち上げ、 全校が同じカリキュラムに沿って授業を実施し、 担任も日々指導力向上のために努力することで、 教師の英語による対話力が向上していることなども 報告しました。

また、この日は、4年生と6年生の公開授業も行われ、 全国から訪れた教育者たちが小諸市の実践を見学しました。
担任がALTと英語でデモンストレーションを行いながら、 この日の授業内容を説明。 歌や体の動きを取り入れたり、 ビデオの学習を織り交ぜながら、 全編英語でのキャッチボールが繰り広げられる授業に、 訪れた人たちは感心した様子で見入っていました。
渡邉さん 「一番成果があったのはやはりALTを上手に使って そしてホームルームの先生は 小学校1~6年の先生がみんな英語上手になったんです。 だから小学校の生徒が先生に「上手になったね。」 なんて言うような光景も出てくる位で、聞くと言う力が。 ちょうど日本で生まれた子どもが だんだん周りの言葉を聞いて何でもしゃべれるようになるようなそういう形を 一応中心に据えてやっていますので、 6年生になるまでにはほとんど英語聞いてわかると言うようになりましたから、 これからはそれは中学行ってどれだけ伸びてくるかということになると思います。 小諸は明治から島崎藤村が来て英語の塾をやったりしていましたので、 その伝統をずっと続けていきたいなと思っています。」     
   
 
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