『堀部清一郎さん 春の黄綬褒章受章 (16.5.16)』
それぞれの分野で功績をあげた人たちに贈られる春の褒章。
そのうち、その道一筋に励んだ人を称える「黄綬褒章」を、
今年、市内六供で建具店を営む堀部清一郎さんが、
受章しました。
先月16日、堀部清一郎さんは、 妻の静江さんと共に小諸市役所を訪れ、 小泉市長に、黄綬褒章受章を報告しました。 小泉市長は堀部さんに対し、 「褒章は、専門の分野で成果を上げ、 努力した方しか受章できないもの。 大変尊敬します。」と、 堀部さんの受章を称えていました。
堀部清一郎さん。現在72歳の現役の建具職人です。 小さいころから手先が器用だったという堀部さん。 建具の道に入ったのは中学を卒業してすぐのことです。 上田の技術専門校で一年学んだあと、木工修業を積み、 その後、より高度な技術を学ぼうと、 埼玉の建具工芸研究所に入所し、 職人としての腕を確立させていきました。 「辛いとか苦労と思ったことはなかったですね。 むしろいろいろ覚えてやっていくことの方が面白かった。」 「その当時そこでもって作った道具今も使っていますけど、 だから本当に今やっている基礎になったと思います。」
堀部さんが独立したのは昭和44年5月。24歳の時です。 主に一般住宅の建具を作る他、 障子や欄間、ついたてなどに細かな部材を組み合わせて 独自の模様を作り出す「組子」を 専門的に究めるようになります。 その卓越した技術で 平成元年には「信州の名工」として、知事表彰を受賞。 平成16年には、 「現代の名工」として厚生労働大臣表彰を受けるなど、 数々の賞を受章してきました。 今回の受章は、 建具の道一筋に励んだその功績が称えられたものです。
卓越した組子の技術が、名実共に認められた今もなお、 その先を追求し続けている堀部さん。 そんな堀部さんが仕事をしていて最もやりがいを感じる瞬間。 それは、作品を喜ぶ依頼主の姿を見た時です。
「その家へ行って、お宅行って、実際に入れて喜んでいただけると言うのが一番うれしいですよね。 施主さんに喜んでいただけるというのが一番うれしいですよね。 施主さんに喜んでもらえるものを作ると言うのが一番だと思いますんで、そういう時は嬉しい時ですね」
建具一筋50年。今も現役で職人を続ける傍らで 堀部さんが今、特に力を入れているのは、後継者の育成です。 技能の継承を目的とした、 国と県のものづくりマイスターの認定も受けており、 今後は更に、建具の世界を担う若者の技術指導にも 力を注いでいきたいと話します。 「大きい会社でもなかなか後進育成が大変なところがあるようですので 県の組合としても力を入れて教えていかれればと思いますし、 今現在も佐久の訓練校で毎週教えているんですけども、 今なかなか若い成り手が少なくなってなかなかきちんと教えてくれるところが少なくなっていると思うので、 微力ですがそういうところにも力を入れて行かれたらと思います。」
職人道を究めながら、 技術の伝承にも力を注ぎ続ける堀部さん。 最後に、改めて、褒章を受章しての思いと、 これまで常に傍らで支えてくれた妻 静江さんへの ねぎらいの気持ちを口にしていました。
「好きで始めてこんなに好き勝手やらせてもらえて 今回このような大きい賞をいただいたということは、 自分で好きでやっていて一番うれしいですね。」 「家内には結婚して40何年、苦労かけっぱなしだったもんで、 少しは時間作って少しゆっくり旅行でもできればと思います。 なかなか時間とれないんですけどちゃんとゆとりある時間もつくりたいですね」
先月16日、堀部清一郎さんは、 妻の静江さんと共に小諸市役所を訪れ、 小泉市長に、黄綬褒章受章を報告しました。 小泉市長は堀部さんに対し、 「褒章は、専門の分野で成果を上げ、 努力した方しか受章できないもの。 大変尊敬します。」と、 堀部さんの受章を称えていました。
堀部清一郎さん。現在72歳の現役の建具職人です。 小さいころから手先が器用だったという堀部さん。 建具の道に入ったのは中学を卒業してすぐのことです。 上田の技術専門校で一年学んだあと、木工修業を積み、 その後、より高度な技術を学ぼうと、 埼玉の建具工芸研究所に入所し、 職人としての腕を確立させていきました。 「辛いとか苦労と思ったことはなかったですね。 むしろいろいろ覚えてやっていくことの方が面白かった。」 「その当時そこでもって作った道具今も使っていますけど、 だから本当に今やっている基礎になったと思います。」
堀部さんが独立したのは昭和44年5月。24歳の時です。 主に一般住宅の建具を作る他、 障子や欄間、ついたてなどに細かな部材を組み合わせて 独自の模様を作り出す「組子」を 専門的に究めるようになります。 その卓越した技術で 平成元年には「信州の名工」として、知事表彰を受賞。 平成16年には、 「現代の名工」として厚生労働大臣表彰を受けるなど、 数々の賞を受章してきました。 今回の受章は、 建具の道一筋に励んだその功績が称えられたものです。
卓越した組子の技術が、名実共に認められた今もなお、 その先を追求し続けている堀部さん。 そんな堀部さんが仕事をしていて最もやりがいを感じる瞬間。 それは、作品を喜ぶ依頼主の姿を見た時です。
「その家へ行って、お宅行って、実際に入れて喜んでいただけると言うのが一番うれしいですよね。 施主さんに喜んでいただけるというのが一番うれしいですよね。 施主さんに喜んでもらえるものを作ると言うのが一番だと思いますんで、そういう時は嬉しい時ですね」
建具一筋50年。今も現役で職人を続ける傍らで 堀部さんが今、特に力を入れているのは、後継者の育成です。 技能の継承を目的とした、 国と県のものづくりマイスターの認定も受けており、 今後は更に、建具の世界を担う若者の技術指導にも 力を注いでいきたいと話します。 「大きい会社でもなかなか後進育成が大変なところがあるようですので 県の組合としても力を入れて教えていかれればと思いますし、 今現在も佐久の訓練校で毎週教えているんですけども、 今なかなか若い成り手が少なくなってなかなかきちんと教えてくれるところが少なくなっていると思うので、 微力ですがそういうところにも力を入れて行かれたらと思います。」
職人道を究めながら、 技術の伝承にも力を注ぎ続ける堀部さん。 最後に、改めて、褒章を受章しての思いと、 これまで常に傍らで支えてくれた妻 静江さんへの ねぎらいの気持ちを口にしていました。
「好きで始めてこんなに好き勝手やらせてもらえて 今回このような大きい賞をいただいたということは、 自分で好きでやっていて一番うれしいですね。」 「家内には結婚して40何年、苦労かけっぱなしだったもんで、 少しは時間作って少しゆっくり旅行でもできればと思います。 なかなか時間とれないんですけどちゃんとゆとりある時間もつくりたいですね」