『刻字家・小林清軒氏の刻字作品小諸市に寄贈 (21.3.15)』

           
        Posted on 2021年 3月 29日      
     
        市内平原在住の刻字家・小林清軒さんが、 このほど、自身の作品を小諸市に寄贈しました。
先週15日(月)には、市役所教育長室を 小林清軒さんが訪れ、 寄贈式が行われました。
小林清軒さんは、小諸市平原区在住の72歳。 40年以上に渡り、刻字に取り組んできました。 県内の高校で書道教諭を務め、 退職後の現在も、野沢北高校で非常勤講師として 指導しています。 また、日本刻字協会審査員や 毎日書道展覧会会員などとして、 全国的にも幅広く活躍中です。
今回小諸市に寄贈した作品は、 日本刻字展に出品したもので、 縦60センチ、横58センチの板に 「勤敏徳義」と文字が彫られています。 勤勉と道徳という意味の言葉を 小諸市の子どもたちに送りたいと、寄贈しました。
受け取った小林教育長は、 「学校でも書を広めようという方向性にある中、 寄贈頂いたことで書への関心も高まる。 大変良い字を頂き気持ちも引き締まる。」などと話し、 感謝を伝えていました。
寄贈された小林さんの作品は、 市役所2階の教育長室に飾られています。 小林教育長は校長会などでも 見てもらう機会をつくりたいとしています。
小林さん 「一行目が勤敏。意味では勤勉ということ。 それで二行目が徳義。平易に言うと道徳という意味があります。 子どもたち、一般人も含めてですけど、一生懸命頑張りましょう。 それから正義を貫きましょう。優しい人であって人に優しく、 自分には厳しい人間でありたい。 そういう思いもありまして、 それが子どもたちに浸透すればいいかな というそんな気持ちがありまして彫ってみました。 刻字として板にノミで彫るわけですけど、 基本的には書の世界ですから筆で書いた雰囲気を出すということ、 それからノミは金属で彫るものですから、その強さを出す。 一見矛盾したようなことですけど、 その調和を図っていくことが大切ですから そこに精神込めて作っています。 これからも頑張っていきたいと思っています。」     
   
 
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