『令和6年度 防災士研修会(25.2.8)』

           
        Posted on 2025年 2月 20日      
     
        小諸市では、災害時の対応などについて 専門的な知識を持つ 「防災士」の資格を 136人が取得しています。 今月8日()には、 防災士と地域の連携強化を目的とした 研修会がステラホールで開かれました。
この日は、市内の防災士を始め、 各区の自主防災組織の役員など およそ90人が参加しました。
「防災士」とは、 日本防災士機構が認定するもので、 社会において 防災力を高める活動が期待され、 十分な意識、 そして一定の知識や技能を 修得する必要があります。 防災や災害時の対応などについて 講座を受けた後、 試験に合格し、加えて、 救急救命講習の修了証を取得することで 防災士認証登録を行うことができます。
小諸市では、 地域の防災力の強化につなげようと、 個人で資格取得を目指す人に対し、 講座の受講料、教材費、試験の受験料、 そして認証の登録料を補助。 資格取得後もこうした研修会を通して 技術向上のサポートを行っています。 現在小諸市では136人が 防災士の資格を持っています。
参加者 (防災士は何年くらい前に 取られたんでしょうか) 「おおよそ10年くらい前に 取らせていただきました。 震災でいろいろなお話を聞いていて、 女性の方が少ないということと、 防災士に限らず相談する方が少ない というお話を聞いて、 小諸市も全体的に少ないと思いましたので、 私も微力ながらと思いまして取りました。 女性ながらの立場から 男性の方はもちろんですけど、 女性ながらの視点で 何かお力になれればと思います。」
「もともと消防団の分団長をやっていまして、 分団長以上であれば、 試験を受けないで書類だけでということで、 村からぜひ取ってほしいということで。 今まで消防団でやってきた内容が 生かせればと思って。 村の方たちを引っ張っていけるような立場に なれればと思っております。」
この日、講師を務めたのは、 上田市防災研究所・たんぽぽ代表の 西藤直義さんです。 西藤さんは阪神淡路大震災を機に、 ボランティア活動を始め、 独学で自然災害を学んで、 専門性を極めながら、 長年に渡り地域の防災に携わっています。 現在は、長野県自主防災アドバイザーや 上田市防災士連絡協議会の会長も務め、 自主防災組織の活性化をテーマにした 講演なども行っています。
研修では 「地域防災は自助と協働」をテーマに講演。 地域防災は、「自助」「共助」「公助」に加え、 住民同士の「協働」が大切であると話し、 平常時の啓発活動や 災害時の避難の呼びかけなど、 顔の見える 「自主防災組織の活動が 大きな役割を果たす。」 などと説明しました。
また、「行政頼りから住民主導型の防災に シフトすることが重要。」などと話し、 「防災士が集まり、 地域と行政のパイプ役になることで、 地域防災を推し進めることができる。」などと、 防災士の役割の大きさを説いていました。
実際に上田市や県で 行われている事例などを交えた説明に、 参加した人たちは、 防災士としての今後の活動などについて 改めて考えるよい機会になったようです。     
   
 
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