『モスフードによる県内初農業生産法人設立調印式・記者会見(15.7.7)』
モスバーガーを展開する、
株式会社モスフードサービスが出資する
農業生産法人「株式会社モスファーム信州」が、
今年4月、小諸市に設立されました。
モスフードサービスが出資する
農業生産法人の設立は全国で6社目、
長野県では初となります。
今回小諸市に設立された農業生産法人
「株式会社モスファーム信州」は、
全国にモスバーガーを展開する株式会社モスフードサービスと
レタスなどを生産している御代田町の農業生産法人
ベジアーツの共同出資によるものです。
これまでモスフードサービスでは
天候や、農業現場の人手不足などに左右される
現状のレタス確保に関する課題がありました。
今回新たに設立された「モスファーム信州」が、
小諸市内の耕作放棄地を利用し、
関東甲信越や中京地方のモスバーガー店舗で使う
レタスの栽培を行うことで
高品質なレタスの安定調達を図ることが可能になります。
株式会社モスフードサービスが、
農業生産法人の株式会社を設立するのは、
静岡、熊本、北海道に続き6社目。
長野県内では初となります。
今月7日(火)には、長野市内のホテルで
小諸市と株式会社モスフードサービス
それに株式会社モスファーム信州の間で
協定を結ぶ調印式が行われました。
式には小諸市の柳田市長と株式会社モスフードサービスの
櫻田厚会長、
それにこの度新たに設立された
農業生産法人「株式会社モスファーム信州」の
山本裕之社長が出席しました。
この協定は、今後モスファーム信州が小諸市内で、
適正かつ円滑に営農を行うことができるよう
結ばれたものです。
協定には、モスファーム信州における労働力の確保について
地域住民の雇用を優先するよう配慮するという
内容も盛り込まれています。
調印式を終えると一行は、長野県庁へ移動。
阿部知事の下を訪れ、モスファーム信州の事業内容や
今後の展望についてPRしました。
また、この日は、長野県庁で記者会見も行われました。
集まった報道陣を前にモスフードサービスの櫻田会長は
モスファーム信州設立についての思いを
次のように話していました。
「小諸・信州野菜のブランド化についてチャンネル開発は必要。
また10代20代に向け農業経営で結果でるという先行事例になって欲しい。
山本社長に期待している。」
また、モスファーム信州の山本社長は
今後の展望や意気込みについて話しました。
「会社が地元で雇用するというのも農業振興の一つの形。
行政や差様々な会社と手を組み、6次産業化などを含め農業の新たな形を生み出せればいい。」
更に山本社長は、農場を置く、
小諸市についても次のように述べていました。
「小諸市は全国に例を見ない元気な農業者が多数いる地域。
ぜひ、そんな地域の皆さんに認めてもらえる会社にしていきたい。」
小諸産の野菜のブランド化や若手農業者の雇用の拡大など
農業振興に大きな期待がかかる事業に、
柳田市長も期待をにじませます。
モスファーム信州は今年4月の設立後、5月から、
市内、南ヶ原や柏木、それに和田や糠地などにある、
およそ1.5ヘクタールの畑を「小諸農場」として
本格的にレタスの作付けを開始しています。
現在は出資しているベジアーツから3人が出向して
畑の管理を行っており、
いまは一度目の収穫を終え、
2期目のレタスの栽培を行っているところだといいます。
初年度はおよそ218トンの生産を計画しており、
そのうちの3割ほどがモスバーガーの店舗で
使われるということです。
モスファーム信州では、今後作付け面積を拡大していく方針で、
平成35年までには10ヘクタールに拡大し、
年間およそ500から600トンのレタスの生産を
目指すということです。
また、市内からの雇用や人材育成にも意欲を示しており、
今後、市内の雇用の拡大や農業振興に期待がかかります。