『まなびのまちRECOLLECTIONS Vol.1(20.6.6)』

           
        Posted on 2020年 6月 12日      
     
       
小諸高原美術館・白鳥映雪館で、今月2日 開講から20年以上が経過した 「まなびのまち造形講座」にちなんだ 新たな企画展が始まりました。 開催を記念し、6日(土)には オープニングテープカットが行われました。
この日は、画家の矢嶋正一さんと 故 田中良則さんの妻・邦さん、 それに展覧会関係者などおよそ20人が集まりました。
教育長 「造形講座の講師としてエネルギッシュに歩まれた お二人の先生の作品を通して 私たちは先生の作品はもちろんですけれども、 お二人の生きる情熱ですとか、 求道の精神、道を求めるですね、 そういう精神の世界を感じることが できるのではないかなと思っております。」
「まなびのまち RECOLLECTIONS」は、 小諸高原美術館で20年以上にわたり開催されている 「まなびのまち造形講座」をけん引してきた講師陣の 足跡をたどる作品展です。 4月に第1弾を開催予定でしたが、 新型コロナウイルス感染防止のため 美術館が臨時休館となり延期に。 再び開館した今月からの開催になりました。 今回は、開講当初から講師を務めた 田中良則さん・矢嶋正一さんの 二人の作品、およそ50点が集められました。
県内の小中学校で美術を指導し、 油彩画を中心に作品を残してきた田中良則さん。 美術館の初代館長を務め、 立ち上げに携わった造形講座で 水彩画の講師を10年にわたって務めましたが、 平成20年に亡くなりました。
田中さんは描く筆のスピードが速かったといい、 絵の具の乗せ方にも勢いがあるのが特徴です。 1997年に描かれた「初秋池畔」は、 御牧ケ原の池に映る風景を描いた、 自然の力強さが伝わる作品です。
一方、社会科を専門として学び、 小中学校の教師として指導にあたっていた矢嶋正一さん。 担任をしていた子どもたちが絵のコンクールに応募した際 美術に関する知識のなさを感じ、 岡谷市出身の画家・高橋貞一郎さんに師事して 油彩画を学び始めました。 矢嶋さんは現在93歳。 造形講座の開講当初から今なお 情熱を持って油彩画などの講師を務めています。
矢嶋さんの作品は、構図にこだわり、 丁寧に細かく筆を入れているのが特徴。 代表作「浅間凱風」は、 明け方にのぼる朝日に染まった浅間山を 佐久合同庁舎から描いた作品です。   矢嶋さん 「こんなに大勢集まっていただくと思わなかったよね、 特に田中良則先生の供養になるような二人展で、 そのために皆さん来ていただいたこと 田中先生は喜んでいるんじゃないかと思いますがね、 いい供養になりました。 やっぱり絵というものは 頭に浮かんだものを描くのではなくて、 自然にある美しさというものを感じ取って描く、 いわゆる写実ですね。 写実の大道を二人が歩んだということで、 その自然からの学び方がどうであったかということが それぞれ人によって違いますから、 その点をくみ取ってもらえればありがたいと思いますね。 今までも一生懸命になってやってきたけれど、 まだまだ感じ方、作り方が 足りないところがあろうかと思うので、 それらについて鑑賞した 皆さんからアドバイスをいただいて、 それを糧にしてまた出発していくということが できればいいなと思っています。」
まなびのまちRECOLLECTIONS Vol.1 田中良則・矢嶋正一二人展は、来月17日(金)まで 小諸高原美術館・白鳥映雪館で開かれています。
     
   
 
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