『まちなかホテル講演会「あの空家に若者が世界から寄ってくる」(18.2.7)』

           
        Posted on 2018年 2月 14日      
     
        地域プロデュ―サーなどとして、 地域をまるごと宿とする「まちなかホテル」など、 空き家を活用した活性化事業を展開している、 中村功芳さんを招いた講演会が、 7日(水)にステラホールで開かれました。

この講演会は、 小諸市でも増え続ける空き家の活用を、 観光の視点から考えていこうと、 こもろ観光局が主催して開いたものです。
講師を務めたのは、 地域活性化のため空き家などを活用した「ゲストハウス」 「古民家活用」「移住促進」などの活動を展開している、 NPO法人アースキューブジャパン代表理事の 地域プロデュ―サー中村功芳さんです。 「あの空家に若者が世界から寄ってくる」と題し、 講演しました。 中村さんは、2002年から、 出身地倉敷の、 国指定重要伝統的建築物保存地区の中で 築100年以上の町家を預かり、 ゲストハウスやカフェの運営を開始。 3年で52か国、12万人の人が訪れる 「地域発信拠点」へと成長させ、 世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」の エクセレンス認証を3年連続受賞するなど注目を集めました。 その後も全国各地で活動を展開。 中村さんが手掛けた、 古民家と小さな空き家の活用で、 まちに対する経済普及効果は 5億円を超えると言われています。 講演の中で中村さんは、 「まちを一つの宿と見立て、宿泊とまちの暮らしをつなぎ、 まちぐるみで宿泊客をもてなすことで 地域価値が向上する」と話し、 自身が関わってきた地域づくりの事例を紹介しました。
中村さん 「まちの中に志を同じくする人を10人に1人くらいから探しに行って、 その人とたとえばおでん屋さんとか銭湯があれば、 私たちは宿、宿は泊まるだけでいいです。 とあとは外に出しますという風にして地域の価値を向上していくという風にですね。」
「100人が来た。オープンにあわせて数人を雇用。 村のガイドなどを新たに雇用。集落内に新たな商店から5軒開店。 既存のレストランや商店を宿泊客が利用。村の知名度が上昇したということですね。」

こう話した中村さんは、これまでの経験から、 空き家の活用などに地元住民が協力することで、 地域全体の経済効果が図れるなどと話しました。 さらに中村さんは、小諸に残る「宝」を写真で紹介。
中村さん 「駅前にあった小路、哀愁ただよいますね。 これ宝です。この空き家をうまく間に活用させてもらって活用できるプレーヤーを 1年~3年がかりで1回来ることに3人ずつ、 空き家の使い手が増えて行くイメージをしているんですけども」

中村さんは小諸の可能性について触れ、 「市内68区それぞれで、その土地ならではのものを発見し、 小諸だからできることをやっていってほしい。」などと 呼びかけていました。     
   
 
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