『ほんまち町屋館で健速神社祇園祭写真展開催中(15.7.2)』

           
        Posted on 2015年 7月 5日      
     
       

先月、小諸市の重要無形文化財の指定を受けた、

「健速神社の祇園祭」。

今年の本祭典は、12日(日)に行われます。

これを前に、ほんまち町屋館では、

明治から平成にかけて

「健速神社祇園祭」の一ページを切り取った写真展が、

開かれています。


毎年勇壮な神輿練りで私たちを楽しませてくれる

「健速神社の祇園祭」。

その歴史は古く、奈良・平安時代にまでさかのぼると

言い伝えられています。

祭では、氏子である本町・田町・六供の3区の若者たちが、

7月13日に一番近い日曜日に、

六角総けやき作り、重さ500キロを超える神輿を

終日に渡り担いで区内を練り歩きます。

その様子は、明治の文豪「島崎藤村」が残した

「千曲川のスケッチ」の「十三日の祇園」の章にも、

詳細に描かれており、

小諸を代表する祭りとして、古くから親しまれてきました。

市民まつり「みこし」は、

健速神社祇園祭の流れを汲んだもので、

各連の神輿に六角神輿が多いのは、

本神輿と呼ばれる「健速神輿」を模しているためと

言われています。

現在、ほんまち町屋館で開かれている写真展は、

健速神輿の後援組織で、

神輿の担ぎ手経験者などで去年発足した、

「小諸健速会」が開いているものです。

今年6月に、健速神社祇園祭が、

小諸市の重要無形文化財に指定されたことを受け、

地域で盛り上げようと、

今年初めて企画されました。

明治36年7月13日、

島崎藤村が小諸にいた頃の写真を始め、

大正時代の祭りの様子から、昭和初期、終戦直後、

そして平成に入ってからの祭の様子まで。

地域の氏子たちによって、受け継がれてきた、祇園祭の歴史を

写真を通して知ることができます。

これらの写真を提供しているのは、

六供にある丸山写真館を始め、

神社の氏子たちです。

神輿と担ぎ棒を固定していた綱を切りながら、

最後、仮宮に納められるまでの様子を、

下の角度から写したものもあり、

普段観客目線では目にすることができない場面を

見ることもできます。

写真展は健速神社祇園祭本祭典が行われる、12日(日)まで、

ほんまち町屋館奥の休憩室で開かれています。

写真展の企画提案者の1人、

「小諸健速会」の丸山厚至さんは、

「それぞれの思いで自由に見てもらいたい。」と話しています。

     
   
 
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