『【特集】阿部駐マダガスカル兼コモロ大使・ 万博コモロ代表による地方訪問(25.5.7~8)』

           
        Posted on 2025年 5月 28日      
     
        皆さんは、アフリカにコモロという国があるのは ご存知でしょうか? 名前が同じという縁から、 駐マダガスカル兼 コモロ大使の阿部康次さんはじめ コモロ連合から大阪・関西万博政府代表と パビリオン館長らが 小諸市を訪問。 2日間、さまざまなプログラムが組まれ、 国際交流の貴重な機会となりました。
5月7日(水)。 駐マダガスカル共和国兼 コモロ連合特命全権大使の 阿部康次さんや、 大阪万博コモロ・パビリオン館長の モアメド・ウセニ・マディさんらが 小諸市役所を訪れました。
コモロ連合…通称コモロは、 インド洋に浮かぶ3つの島 (グランドコモロ島、アンジュアン島、モヘリ島) から成る連邦共和制国家です。 かつてはフランス領であり、 現在人口およそ90万人の国として、 アフリカ南東部に位置しています。
今回の訪問は、 名前が同じという縁から、 コモロからゲストを招き、 市民が国際社会に目を向けて 視野を広げるきっかけになればと 日本国際連合協会 長野県本部が主催したものです。 主催団体から運営を受託された 実行委員会によって 阿部大使による講演会・ コモロ万博代表のあいさつなどの プログラムが企画されました。   この日小諸を訪れた阿部康次さんは、 2022年から駐マダガスカル兼 コモロ大使を務めています。 1987年に外務省に入省。 内閣法制局参事官の他、 ニューヨーク、フランス、カナダなど 数々の国で外交任務をこなしてきました。
阿部大使らと小泉市長は、 互いに「コモロ」の名前の由来や 土地柄の類似点について 語り合うなど、親睦を深めている様子でした。
市長 「1番メインのグランドコモロという島には 火山があったりとか。 気候は高温多湿っていう、 赤道に近い所ですので平均気温が 30℃以上ということで ちょっと小諸とは違うんですけど。 ただ、地形的なものは近いようなことも お話しされていました。 いろいろ共通項もあるでしょうし、 そういう部分をお互いに知っていく というのも大事なことかなと思います。 とかく今の若い人たちは 内向きになりがちで、 国際的な視野を持たない、 なるべく閉じこもって 自分たちの国だけっていう子が 多くなってきている というような話も聞いていますので。 小諸市の皆さんが広く 国際社会を見ることによって、 今小諸にもインバウンドの皆さんが 世界各国から訪れていますので、 そういう人たちを 歓迎する土壌を作っていただくと、 こういう国際交流も 意味があるかなと思います。」   表敬訪問後、ステラホールでは 市民向けの講演会が開かれ、 会場には、およそ200人が集まりました。
第一部では、阿部大使が コモロとマダガスカルの特色について 講演しました。 「シーラカンスの国コモロ」という演目通り、 「生きた化石」として知られる 深海魚・シーラカンスは コモロの最大のトレードマーク。 また、香料のみで 輸出の8割近くを占めていることも特徴です。 日本とは対照的に、 30歳未満の若者が 人口の8割近くを占めていて、 国内の働き口が少ないという課題も。 一方で、日本に近い文化については、 次のように述べました。
「お米を食べる国です。 マダガスカルもそうなんですけど。 ですからお米というのは非常に重要で、 でもそんなに平地は無いという所で、 なかなか自国で 自給できるだけのお米は無いので、 どうしても輸入にも頼らないといけないし。 日本もそういう意味で、 お米で食糧援助をするということも 比較的に高い頻度でやってきております。」   第2部では、 コモロのプロモーションビデオを流した後、 マディパビリオン館長があいさつに立ちました。 マディパビリオン館長は、 日本の温かいホスピタリティに深い感謝を示し、 小諸市とは今後姉妹都市提携など 将来にわたって密な関係を 築いていきたいと明るく語りました。
パビリオン館長講演 「地名の発音の近さ以上に、 私たちは本日両国それぞれの 市民・国民の間に絆を築き、 そして海と大陸を超えて 関係を作ろうという、 その思いを密にしております。 人と人との間のつながりというのが まさに国の基本で、基礎であります。 今回「小諸」と「コモロ」という 名前のつながりで訪れたことも偶然ではなく、 自分自身また小諸を再訪したい。 そして、小諸の皆さんにも いつか自分の国にも来ていただきたい。 そういう将来に渡るつながりを ぜひ築いていきたいと思います。」
講演会の最後には、 それぞれから記念品の贈呈が。 阿部大使・マディパビリオン館長からは、 シーラカンスの置物とバニラの香料が贈られ、 小諸市からは 小諸市制施行70周年記念の トートバッグが贈られました。   日本とコモロの直線距離は、 およそ1万1千km。 飛行時間およそ22時間と、 遠く離れた2つの地が互いのことを知り、 歩み寄り始めるきっかけの講演会になったようです。   阿部大使 「実は私、マダガスカルの方に 住んでいるわけですけれども、 そこの大使公邸でお客さんを呼ぶときに 小諸のマンズワインのワインを 出させていただいていて、 大変好評をいただいているので、 明日お邪魔できるのを楽しみにしております。 ことしは日本で8月に『TICAD9』、 大阪・関西万博は もうすでに4月から 始まっているわけですね。 そういう意味で、 日本とアフリカの関係を強化していく 非常にいい機会だと思うんです。 こういうイベントがあると、 当然コモロ、あるいはアフリカの他の国からも 首脳レベルの方も日本に見えられますし。 それから、小諸市の皆さんも もし可能であれば、 万博のコモロのナショラルデーが 8月11日なんですけど、 そういうときに大阪を訪れていただいて、 コモロのスタンドを見ていただくと、 非常にそこから 関係が始まるんじゃないかな というふうに期待しています。」
パビリオン館長 「日本は非常に環境保護に関心が高く、 ゴミ処理の技術にしても、 近代的なインフラを開発していくにしても、 非常に環境フレンドリーなところを気を付けている。 教育文化の面も、 日本から学ぶことは非常に多いということを 自分も本国で話してきたところです。 ぜひ姉妹都市のような、 双方にとって利益のあるような関係ができれば、 ぜひそこから固い両国の友好関係を 築いていけたらと思っています。」
2日目となった8日(木)には、 はじめに、マンズワイン小諸ワイナリーを訪問。 マンズワイン株式会社の島崎社長が 流ちょうなフランス語で園内を案内しました。
さらに、コモロ連合万博政府代表の ラハマトゥ・グラム・バドロさんと、 在東京コモロ名誉領事館事務局長の アルノ・ルシャさんが加わり、 ワインをテイスティング。 小諸市の農業への思いや ワインの奥深さに触れていました。
その後、一行は懐古園へ。 人力車でのガイドを楽しみながら、 自然や文化に関する小諸と コモロ連合の共通点を見つけ、 うれしそうな表情を見せていました。
ラハマトゥ・グラム・バドロさん 「Thank you very much. I am very happy to visit Komoro. I like Komoro because I see anything saying Komoro and I think Komoro and Komoros together sustainability next time. I hope. 」
アルノ・ルシャさん 「思ったよりすごくきれいなところでして、 ぶどう畑もそうですけれども 懐古園非常に魅力的な場所だな と思って正直感動しました。」
この日の午後、阿部大使ら一行は 小諸東中学校を訪問。 2年生196人に向けて、 講演を行いました。
小諸東中学校での講演は 2年生のキャリア教育と 国際理解教育の一環として 企画されたものです。 まず初めに阿部大使が コモロ連合やマダガスカル共和国について 紹介しました。
また、「外交官」の仕事については、 「外交力は国の命運を左右する生命源。 外交官の仕事は国際社会において 国益の最大化につながる。」などと話し、 国際社会で働くということの意義について 中学生たちにわかりやすく説明しました。
阿部大使の話に続いて コモロ連合万博政府代表の ラハマトゥ・グラム・バドロさんが、 スピーチに立ちました。 バドロ代表は、生徒たちへ 「起業家精神を持って 国の発展のために活躍してほしい。 無限の可能性のある みなさんの将来を祝福したい。」などと メッセージを送っていました。
さらに、 「大阪万博のパビリオンや コモロ連合にも訪れてほしい。」 などと呼び掛けていました。
生徒たちからは自主的に質問も上がり、 コモロ連合や外交官の仕事への興味や関心、 そして国際社会への理解を深める 貴重な機会となったようです。   「もし私たち小諸市の中学生が コモロの人たちと交流するとしたら どんな人たちと どんな交流が考えられるでしょうか。」
「みなさんが中学生で マダガスカルやコモロにいらっしゃることは なかなか難しいと思うんですけど ことし大阪関西万博やっていますから、 そこに彼らがコモロのブースで コモロの物産などを展示していますので、 そこにまず行ってコモロというのは どういう国なのか見て、 他の国も訪ねていただいて ということがいいのではないかなと思います。」   最後には生徒全員でお礼の合唱を披露しました。
阿部大使ら一行は生徒たちの澄んだ歌声に 聴き入っていました。   生徒 須藤さん 「コモロという国がある ということを初めて知ったんですけれど、 今回の講演で同じ地名を持つ市民として 知ることができたのでよかったです。 今まであまり日本の政治について 考えたことが無かったので これをきっかけに これからより関心を持って 日本の政治について 考えていきたいと思いました。」
塩川さん 「自分たちのふるさとであるコモロと 同じ名前の国がある ということを知らなかったので そんな国があって 日本と結構仲がいい国だと知って うれしいというか興味が湧きました。 国際理解ということなので 様々な国があり自分の知らない国 というのもあると思うので いろいろな国について知っていって できればそんな国にも 行ってみたいなと思いました。 全然知らなかった国についても知れたので これを機にどんどんいろんな国について 知っていきたいと思います。」     
   
 
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