『【特集】小諸消防署訓練隊が挑む!長野県消防救助技術大会(23.6.17)』
特集です。
県内の消防救助隊が
一堂に会して、様々な競技で救助技術を競う
「長野県消防救助技術大会」が
先月17日(土)、長野県消防学校で開かれました。
「障害突破」という種目で県優勝を目指した
小諸消防署訓練隊の挑戦を追いました。
日々訓練を重ね、地域の安全を守る 県内の消防救助隊・訓練隊が一堂に会して、 様々な競技で救助技術を競う「長野県消防救助技術大会」。 陸上と水上あわせて7つの種目が行われ 県内の全13の消防本部から集まった隊員らが 磨かれた技を競います。
その中でも、小諸消防署が挑むのは、 救助の花形、「障害突破」。 災害現場を想定し、5人1組で5つの障害を突破するという 難易度の高い複合競技です。 小諸消防署障害突破訓練隊はこの競技で 過去に4度、関東大会に出場しています。
競技開始前。 会場には最終調整を行う 小諸消防署の訓練隊の姿がありました。
小諸消防署には、「レスキュー専門」のチームはありません。 そのため、毎年、大会用の「訓練隊」を結成し、 大会に臨んでいます。
チームの指揮を執るのは、 去年副隊長を務めた山口遼さん。 そして副隊長はことしから小諸消防署に配属となった 市川健太さんです。 二人三脚で隊員たちをまとめます。
競技に出場するメンバーの中で小諸消防署として 大会出場経験があるのはこの2人。掛川真樹さん、 甘利迪也さんです。
ことしは去年出場したメンバー5人のうち3人が人事異動に。 今回、3回目の出場となる2人は これまでの経験を活かしながらメンバーに声をかけます。
そして今回、新たに訓練隊に加わった隊員。 先輩たちの背中を必死に追いかけてきました。
皆、春の選考会で選ばれた精鋭たち。 去年の県大会、小諸消防署は減点が響き、 目標だった県大会突破はなりませんでした。
ことしこそは県大会を突破し、関東大会へ。 新人メンバーが多いこともあり、 基礎作りや正確性を大切に訓練に励んできました。
障害突破は圧倒的な体力が求められる上、 この日の最高気温は30度超え。 今回出場5チーム中、競技順が最後ということもあり、 体力の温存が必要です。 直前まで細かな動きを確認する隊員たち。
小諸消防署のOBや掛川隊員の幼馴染が見守る中、 本番に向けて気持ちを引き締めます。
原大晴隊員 「(先輩たちの隊員はどういった先輩ですか。) 非常に障害突破に対して熱い気持ちで いつも練習に取り組んでいるので きょうもしっかりがんばってほしいと思います。 今すごく緊張しているのですけど、 今までの練習の成果を十分に発揮して 全力でがんばりたいと思います。」
甘利迪也隊員 「きょう暑いのですけど これまでの訓練で長袖着たりとか 暑さ対策してきたので大丈夫だと思います。 今までやってきた練習の成果を発揮して 関東大会勝ち取りたいと思います。」 競技まで2時間を切りました。 隊列をなして、招集場所へと向かいます。 署長 「はい、左手を胸に当てろ。いいか自分を信じろ自分を。 そして仲間を信じろ。君たちは勝てる。 以上検討を祈る。」
署長の言葉を胸に。 招集前、互い声をかけ合います。
招集がかかり、仲間たちが見送ります。
山口隊長 「少し緊張感感じましたけれども いつも通りやってくれると思っています。 今まで1から積み上げてきたので それを思いっきりこの舞台で表現してもらいたいと思います。」 招集場所では、 服装や道具の点検を受けた隊員たちが 自分たちのペースで気持ちを整えます。
いよいよ「障害突破」競技がスタート。 5チーム中、小諸消防署訓練隊は最後です。 関東大会には上位2チームが出場することができます。
応援席から隊員たちの様子をうかがう仲間たち。 ジェスチャーも交えながら声をかけ、 緊張をほぐします。
訓練準備開始の合図とともに 隊員たちがスタンバイです 。
山口隊長を始め、 土屋勉署長ら小諸消防署の署員、 佐久広域の他の消防署の署員たちも声援を送ります。
張り詰めた空気中、競技がスタートします。
ひとつめの障害、高い塀を乗り越えるところは… 難なくクリアです。 次ははしごをのぼっていきます。 ロープもしっかりと張り、隊員らはスムーズに渡っていきます。
ここまで来れば終盤です。 ボンベを背負って、細い通路の中へと向かいます。
ラストは、ロープをまとめて全力疾走。
全てを終えた隊員たちに、見守っていた応援団も 拍手を送りその健闘を称えました。
山口隊長 「いや~。 (どうでしたか。競技終わりましたけれども。) 緊張感ある中でよくやってくれたと思います。 (練習通りの。) そうですね、練習通りできていたと思います。 すごく落ち着いていました。 (なんて声かけてあげたいですか。) 今までやってきたことを出せたなって。 本当雑魚から始まったので。 よくやったなと伝えたいですね。」
隊員たちも表情は晴れやかです。 競技を終えてあとは結果を待つばかり。 チームのキャプテンを務めてきた掛川隊員はー。
キャプテン掛川真樹隊員 「自分たちの目標の通りの訓練は できたかなと思いますので、 喜ぶかどうかは結果次第なのですけれども。 自分たちの持てるベストは出せたと思いますので 結果はどうあれ良かった大会になったと思います。」 いよいよ結果が張り出されます。 小諸消防署の順位は・・・
121秒、減点なし。 出場5チーム中2位で関東大会出場が決まりました。
厳しい選考を勝ち抜き、小諸消防署訓練隊として、 2か月に及ぶ厳しい訓練を続けてきた隊員たち。 さらなる高みを目指して意気込みます。
片井力也隊員 「関東大会に向けて また選手の体のケアであったり サポートできることをしていきたいと思っています。」
中山佳希隊員 「いつも通りやることの難しさっていうのを すごく感じられました。 その中できょういつも通りにやってくれた隊員たちは 本当に強いなと思いましたので。 このまま楽しんで 雰囲気づくりにもう一度良い雰囲気で 関東大会迎えられるようにやっていきたいと思います。」
原田樹隊員 「とりあえず一安心ですね。 整列している時とかは すごく緊張していたのですけれど、 訓練始まってってしまえば 緊張感はなかったので 大きなミスなくつなげられたというのは すごく良かったなと思います。 まだこのメンバーで訓練ができるということに 感謝しながら訓練してきたいなと思います。」
原大晴隊員 「今すごく一言ではうれしいです。 すごく緊張したのですけれども 練習通りにできたので良かったです。 失敗したらどうしようという緊張はすごかったです。 いっぱい練習して全力でがんばりたいと思います。」
高見澤廉隊員 「うれしいの一言につきますね。 さらにレベルアップしてまた良い結果が出せるように がんばっていきたいと思います。」
甘利迪也隊員 「一つ一つ確実に減点をしないことを 目標にやってきたので それが今日発揮できたかと思います。 さらに縮められるところは縮めて がんばっていきたいと思います。」
キャプテン掛川真樹隊員 「おととしがコロナで関東が中止、 去年は減点で県大会敗退。 ことし3年目にして 関東大会に進むことができましたので ここから先は楽しんで 皆で一丸となっていければ良いなと思います。 自分も含めてなのですけれども 関東大会に出場するのは今いるメンバー全員 初めてになりますので 長野県の代表として臆することなく一丸となって 普段通り訓練ができれば良いなと思います。」 1か月後の関東大会に向けて気持ちを一つに。 これからも若き精鋭たちは走り続けます。
市川副隊長 「目標だった県大会優勝とまではいかなかったのですけれども 準優勝で関東大会出場できるということで 今は素直にうれしい気持ちですね。 とにかく減点をしないこと、 あとは気持ちで負けないことですね。 大会経験がない隊員が多かったので どうしても雰囲気に飲まれてしまう。 常に強い気持ちを持って 負けないことを指導していました。 今のできないこと弱いところを さらにつめて関東大会でも 優勝目指してがんばります。」
山口隊長 「こいつらすごいなって思いました。 今まで署員の方に支えていただきながら、 また良い訓練施設を利用させていただき、 家族とか支えていただきながら 2か月間やってきたので 最後に隊員たちが 力を出し切ってくれたなと思っています。 タイムとしてはまだ発展途上で 納得できるタイムではないので これからまだまだ成長できるように 日々訓練していきたいと思います。 障害突破というのは レスキューの一番凝縮されている競技だと思いますので できることに幸せを感じますし、 これからもっとうまくなれるように 最弱から最強になれるように やっていきたいと思います。」
日々訓練を重ね、地域の安全を守る 県内の消防救助隊・訓練隊が一堂に会して、 様々な競技で救助技術を競う「長野県消防救助技術大会」。 陸上と水上あわせて7つの種目が行われ 県内の全13の消防本部から集まった隊員らが 磨かれた技を競います。
その中でも、小諸消防署が挑むのは、 救助の花形、「障害突破」。 災害現場を想定し、5人1組で5つの障害を突破するという 難易度の高い複合競技です。 小諸消防署障害突破訓練隊はこの競技で 過去に4度、関東大会に出場しています。
競技開始前。 会場には最終調整を行う 小諸消防署の訓練隊の姿がありました。
小諸消防署には、「レスキュー専門」のチームはありません。 そのため、毎年、大会用の「訓練隊」を結成し、 大会に臨んでいます。
チームの指揮を執るのは、 去年副隊長を務めた山口遼さん。 そして副隊長はことしから小諸消防署に配属となった 市川健太さんです。 二人三脚で隊員たちをまとめます。
競技に出場するメンバーの中で小諸消防署として 大会出場経験があるのはこの2人。掛川真樹さん、 甘利迪也さんです。
ことしは去年出場したメンバー5人のうち3人が人事異動に。 今回、3回目の出場となる2人は これまでの経験を活かしながらメンバーに声をかけます。
そして今回、新たに訓練隊に加わった隊員。 先輩たちの背中を必死に追いかけてきました。
皆、春の選考会で選ばれた精鋭たち。 去年の県大会、小諸消防署は減点が響き、 目標だった県大会突破はなりませんでした。
ことしこそは県大会を突破し、関東大会へ。 新人メンバーが多いこともあり、 基礎作りや正確性を大切に訓練に励んできました。
障害突破は圧倒的な体力が求められる上、 この日の最高気温は30度超え。 今回出場5チーム中、競技順が最後ということもあり、 体力の温存が必要です。 直前まで細かな動きを確認する隊員たち。
小諸消防署のOBや掛川隊員の幼馴染が見守る中、 本番に向けて気持ちを引き締めます。
原大晴隊員 「(先輩たちの隊員はどういった先輩ですか。) 非常に障害突破に対して熱い気持ちで いつも練習に取り組んでいるので きょうもしっかりがんばってほしいと思います。 今すごく緊張しているのですけど、 今までの練習の成果を十分に発揮して 全力でがんばりたいと思います。」
甘利迪也隊員 「きょう暑いのですけど これまでの訓練で長袖着たりとか 暑さ対策してきたので大丈夫だと思います。 今までやってきた練習の成果を発揮して 関東大会勝ち取りたいと思います。」 競技まで2時間を切りました。 隊列をなして、招集場所へと向かいます。 署長 「はい、左手を胸に当てろ。いいか自分を信じろ自分を。 そして仲間を信じろ。君たちは勝てる。 以上検討を祈る。」
署長の言葉を胸に。 招集前、互い声をかけ合います。
招集がかかり、仲間たちが見送ります。
山口隊長 「少し緊張感感じましたけれども いつも通りやってくれると思っています。 今まで1から積み上げてきたので それを思いっきりこの舞台で表現してもらいたいと思います。」 招集場所では、 服装や道具の点検を受けた隊員たちが 自分たちのペースで気持ちを整えます。
いよいよ「障害突破」競技がスタート。 5チーム中、小諸消防署訓練隊は最後です。 関東大会には上位2チームが出場することができます。
応援席から隊員たちの様子をうかがう仲間たち。 ジェスチャーも交えながら声をかけ、 緊張をほぐします。
訓練準備開始の合図とともに 隊員たちがスタンバイです 。
山口隊長を始め、 土屋勉署長ら小諸消防署の署員、 佐久広域の他の消防署の署員たちも声援を送ります。
張り詰めた空気中、競技がスタートします。
ひとつめの障害、高い塀を乗り越えるところは… 難なくクリアです。 次ははしごをのぼっていきます。 ロープもしっかりと張り、隊員らはスムーズに渡っていきます。
ここまで来れば終盤です。 ボンベを背負って、細い通路の中へと向かいます。
ラストは、ロープをまとめて全力疾走。
全てを終えた隊員たちに、見守っていた応援団も 拍手を送りその健闘を称えました。
山口隊長 「いや~。 (どうでしたか。競技終わりましたけれども。) 緊張感ある中でよくやってくれたと思います。 (練習通りの。) そうですね、練習通りできていたと思います。 すごく落ち着いていました。 (なんて声かけてあげたいですか。) 今までやってきたことを出せたなって。 本当雑魚から始まったので。 よくやったなと伝えたいですね。」
隊員たちも表情は晴れやかです。 競技を終えてあとは結果を待つばかり。 チームのキャプテンを務めてきた掛川隊員はー。
キャプテン掛川真樹隊員 「自分たちの目標の通りの訓練は できたかなと思いますので、 喜ぶかどうかは結果次第なのですけれども。 自分たちの持てるベストは出せたと思いますので 結果はどうあれ良かった大会になったと思います。」 いよいよ結果が張り出されます。 小諸消防署の順位は・・・
121秒、減点なし。 出場5チーム中2位で関東大会出場が決まりました。
厳しい選考を勝ち抜き、小諸消防署訓練隊として、 2か月に及ぶ厳しい訓練を続けてきた隊員たち。 さらなる高みを目指して意気込みます。
片井力也隊員 「関東大会に向けて また選手の体のケアであったり サポートできることをしていきたいと思っています。」
中山佳希隊員 「いつも通りやることの難しさっていうのを すごく感じられました。 その中できょういつも通りにやってくれた隊員たちは 本当に強いなと思いましたので。 このまま楽しんで 雰囲気づくりにもう一度良い雰囲気で 関東大会迎えられるようにやっていきたいと思います。」
原田樹隊員 「とりあえず一安心ですね。 整列している時とかは すごく緊張していたのですけれど、 訓練始まってってしまえば 緊張感はなかったので 大きなミスなくつなげられたというのは すごく良かったなと思います。 まだこのメンバーで訓練ができるということに 感謝しながら訓練してきたいなと思います。」
原大晴隊員 「今すごく一言ではうれしいです。 すごく緊張したのですけれども 練習通りにできたので良かったです。 失敗したらどうしようという緊張はすごかったです。 いっぱい練習して全力でがんばりたいと思います。」
高見澤廉隊員 「うれしいの一言につきますね。 さらにレベルアップしてまた良い結果が出せるように がんばっていきたいと思います。」
甘利迪也隊員 「一つ一つ確実に減点をしないことを 目標にやってきたので それが今日発揮できたかと思います。 さらに縮められるところは縮めて がんばっていきたいと思います。」
キャプテン掛川真樹隊員 「おととしがコロナで関東が中止、 去年は減点で県大会敗退。 ことし3年目にして 関東大会に進むことができましたので ここから先は楽しんで 皆で一丸となっていければ良いなと思います。 自分も含めてなのですけれども 関東大会に出場するのは今いるメンバー全員 初めてになりますので 長野県の代表として臆することなく一丸となって 普段通り訓練ができれば良いなと思います。」 1か月後の関東大会に向けて気持ちを一つに。 これからも若き精鋭たちは走り続けます。
市川副隊長 「目標だった県大会優勝とまではいかなかったのですけれども 準優勝で関東大会出場できるということで 今は素直にうれしい気持ちですね。 とにかく減点をしないこと、 あとは気持ちで負けないことですね。 大会経験がない隊員が多かったので どうしても雰囲気に飲まれてしまう。 常に強い気持ちを持って 負けないことを指導していました。 今のできないこと弱いところを さらにつめて関東大会でも 優勝目指してがんばります。」
山口隊長 「こいつらすごいなって思いました。 今まで署員の方に支えていただきながら、 また良い訓練施設を利用させていただき、 家族とか支えていただきながら 2か月間やってきたので 最後に隊員たちが 力を出し切ってくれたなと思っています。 タイムとしてはまだ発展途上で 納得できるタイムではないので これからまだまだ成長できるように 日々訓練していきたいと思います。 障害突破というのは レスキューの一番凝縮されている競技だと思いますので できることに幸せを感じますし、 これからもっとうまくなれるように 最弱から最強になれるように やっていきたいと思います。」