『「自然冷熱エネルギープロジェクト」氷風穴調査(24.5.10)』

           
        Posted on 2024年 5月 22日      
     
       
市内氷区に残る、 自然の冷気を利用して造られた 天然の冷蔵庫「風穴」。 この風穴について調査研究を行うため、 研究者らでつくる 「自然冷熱エネルギープロジェクト」のメンバーが 氷風穴を訪ねました。
10日(金)には、 自然冷熱プロジェクトのメンバー3人が 氷風穴の里保存会の会員らと 共に氷風穴を訪れ、 温度計の設置など、 調査のための準備を行いました。
北向きの斜面に面し、 地中の温度が一年を通して低い氷区。 天然の冷蔵庫とも言われている風穴は、 その自然環境を生かし、 5、6メートルほどの深さの縦穴を掘削して 造られたものです。   はじまりはおよそ300年前、 江戸時代元禄年間頃と言われています。 真夏でもおよそ 2度から5度の室温を保つことから、 当時は、風穴で凍らせた氷を貯蔵し、 時の藩主に献納していたとされています。
また、明治から昭和初期の 養蚕業が盛んだった時には 全国から蚕の卵である「蚕種」が集められ 貯蔵所として利用されてきました。
かつて10数基あった風穴ですが、 現在は、明治7年に創設されたとされる、 4号風穴と 訪れた人の見学用に整備した 5号風穴を活用。 果物や日本酒の貯蔵に使われています。
「自然冷熱エネルギープロジェクト」は、 風穴や氷室などの 自然冷熱エネルギーの機能を解明することで、 将来に渡って 利用可能な再生エネルギーとして、 社会環境全体への還元を 目指していこうと、 自然科学の研究者らで 構成されたものです。
文部科学省の 科学研究費助成事業として、 今後3年から4年に渡り、 全国に残る風穴や氷室、 雪室などの調査を行います。 そのうち、 風穴の研究には氷風穴が選ばれました。
前日にも調査を行っていた一行。 この日は温度計などの設置を行った後、 氷区の生活改善センターに移動し、 風穴保存会のメンバーらに 今後の研究について説明しました。
今後プロジェクトでは、 氷風穴の里保存会の協力を得ながら、 蚕の卵である蚕種の保存や あらゆる実験などを行い、 自然エネルギーの可能性について 解明していく計画です。
     
   
 
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