「第12回産学官サロン(17.12.18)」
このサロンは、 大学側の持つ技術を学ぶことで、 市内の企業の発展や活性化につなげていくことを目的に 産学官連携協議会が、 毎年行っているものです。
市長 「今、様々な形で産学官の取り組みが各地で行われているわけでございますが、 この産を通じてですね、大学にとりましても、企業にとりましても、 また個人の農家さんにとりましてもお互いが不足しているものを補い合いながら またお互いが発展していくそんな場であればいいなという風に思っております。」 この日は、 信州大学工学部特任教授の 大井美知男さんが 「夏秋いちご」をテーマに 講演会を行いました。 夏秋いちごは、 ケーキなどのトッピングとして用いられているもので、 ほとんどが輸入品です。
大井さんは、 市場に出回っているおよそ98%のいちごが 冬春いちごであり、 残りの2%ほどが夏秋いちごだと説明しました。
大井美知男さん 「冬春いちごがメインで、夏秋いちごっていうのは、 冬春いちごのずっと下のランクですね、 ランクからすると本当は冬春いちごほしいんだけど 夏に冬春いちごないからしょうがないから使っているというね、 このような状況ですね、なんとか打開することできないだろうか」
大井さんは、このいちごを果物として味わってもらいたいと、 6000回に渡る交配実験を実施。 その結果、 酸味を残しながらも甘さが際立ち、 また、断面が鮮やかで香り高い 夏秋いちご「信大BS8-9」の生産に 成功しました。
この「信大BS8-9」は 暑さに弱く、寒さに強いことから、 標高およそ700メートル以上など、 生産地の条件が限られます。 大井さんは今後、 生産に挑戦する個人や企業を サポートしたいと話しました。
また、講演会の後には、 パネルディスカッションが行われました。 パネラーを務めたのは、講演会に引き続き、大井さんと 夏秋いちごを使用する飲食店として、 (株)星野リゾート軽井沢ホテルブレストンコート 総料理長の祢津一宏さん、 それに購買ユニットディレクターの 西部光洋さんです。 進行を務めた小泉市長から、 「夏秋いちごの需要について」投げかけられると 祢津さんは、
祢津さん 「私たちホテルブレストンコートは、ブライダル事業を中心に行っております。 そうなりますと、いちごというのは 12月からと先ほどお話しありました3月4月なんですけど、 ブライダル事業だとウェディングケーキというのは繁忙が 4月から10月、11月ですね、なのでまったく逆の時期になりまして」 祢津さんはこのように話し、 「いちごが少ない時期にも妥協せず、 客のニーズを叶えるために 品質の良いいちごを使いたい」と続けました。 最後に、 市長から「小諸での夏秋いちごの生産の可能性について」 問われると、 大井さんは、 「小諸には標高1000メートルを超える場所に農地があり、 夏秋いちごの生産地として適している」と話しました。
また祢津さんと西部さんは、 「ホテルに近い場所で生産されることは大変魅力的。 使っていきたい気持ちがある。」と 述べていました。