『複合型中心拠点誘導施設整備構想　市民説明会（18.2.15）』

小諸市では、

ツルヤ小諸店の一時休業の発表を受け、

去年12月、福祉、公共交通、

商業施設などを含めた

「複合型中心拠点誘導施設整備構想」を

打ち出しました。

先週15日（木）の夜には、

この構想の市民説明会が

ステラホールで開かれました。

 

この日は、市民およそ50人が訪れ、

市の説明に耳を傾けました。

 

 

市が発表した「複合型中心拠点誘導施設整備構想」は、

コンパクトシティ構想の理念に基づき、

市役所や図書館、こもろ医療センターなど

中心部に整備された核となる施設に加えて、

新たに、福祉、商業施設を始め、公共駐車場や

関連する道路整備を行うというものです。

 

施設は3階建てを計画。

3階部分には

昭和48年建設の高齢者福祉施設糠塚園が

老朽化していることから、

同様の施設を移転する他、

これまで小諸市にはなかった

「病児・病後児保育」機能を備えた施設を整備します。

2階部分には商業施設として、

テナント方式でスーパーマーケットが入る予定です。

市では株式会社ツルヤ側から去年年明けに

撤退の意向を受けていたことを明らかにし、

一時休業という形で

構想の中の商業施設部分に

ツルヤ小諸店に再出店してもらう方向で、

ツルヤ側と協議を進めていると説明しました。

 

 

更に構想では、

デマンド交通の利便性と充実を図るため、

公共交通「こもろ愛のりくん」のターミナルの設置、

150台分の公共駐車場の整備を予定しています。

 

事業対象予定地は、一時休業となったツルヤ小諸店前の

市道部分から、ベルウィン小諸夢のホールを含み、

国道141号線まで。

そのうち、3階の公共施設部分の面積は

およそ1000平方メートル。

商業施設の想定される面積は

株式会社ツルヤが展開する標準店規模となり、

3200㎡程度で、

現在のツルヤ小諸店のおよそ3倍になる見込みです。

 

 

構想では、施設整備のほか、関連する道路整備も行う予定。

総事業費は29億円。

そのうちの6億円は国の交付金を充てる計画で、

その他、起債を11億円活用する予定です。

今後、5月には基本計画の素案を策定し、

8月には基本計画を策定。

ことし12月には施設の実施設計に着手していく方針で、

2020年度度中の竣工、供用開始を目指すとしています。

 

市側の説明に続いて、

参加した市民からは、構想に対して様々な意見が

飛び出しました。

 

 

参加した市民

「民間企業ですのでね、採算があわかなければ、

死活問題に関わるような問題になれば、

ごめんなさいということもないとも限らないのでね」

「早急になるべくお願いします。わかりました。

でも駄目でしたでは市民に示しがつかないと思いますので、

そういった部分をもう少し説得できるような裏付け、

それだったら安心だねと納得できるような計画を見せたほうが

みなさんも安心できるんじゃないかと思います。」

 

「本当にツルヤが閉店してしまって、

病院ができたけどこの先どうするの？とやっぱり思っていたので、

火山が我慢してぼんと噴火するように早い対応というのも

時にはいいんじゃないかと私は思っているんですけど、

そんなに慎重に、慎重になるのはいいですよ。

まだ建てるまでには時間があるわけですが、

説明を徹底してくだされば納得してくだされば、

市民が納得してくだされば別にいいんじゃないかなと思っていますけど、

利便性ということで言えば。」

 

 

こうした意見に対して市側は

長期的な契約をしっかり結んで事業に入って行くとした上で、

更にこのように述べました。

 

「今回の複合施設に関しては小諸市の10年、20年先を見据えた中で、

当然現在の投資については大きいわけですけど、

将来を見据えたときにしっかりと市民のみなさんに

その事業効果が出る施設だという風に市長をはじめ私たちも感じているところでございます。

このタイミングを逃したときに

その後はどうなるのかということも検討したときに、

今手を打つべき事業ではないかという風に考えているところでございます。」

 

今後市では、来月中旬以降、

市内10地区で同様の説明会を開き、

計画についての理解を深めていきたいとしています。

 

参加者市民

「昔の小諸のにぎわいを知っているから

今こんなになっちゃったのかわいそうなぐらいの町になっちゃっているから

一日も早く前みたいなにぎわいがでればと思いますけど」

 

「買い物難民がたくさん出ちゃってかわいそうだから

早くいっこくも早く作ってもらった方がいいと思いますけども」

 

「ツルヤさんが3分の2ですよね。

そうすると何で小諸市がやらなければならないのと疑問ですね。

説明をきちんとしてもちょっと厳しいんじゃないのという感じはしますね。

インフラを整備して小諸市がツルヤさんに協力するならいいんだけど、

小諸市がそこまでやってやる必要があるかと疑問はありますね。」