小諸市六供出身で、マイム俳優や振付家、

そして演出家としてフランス、パリを拠点に活躍している、

奥野衆英さんが、

20日(金)、小諸市での公演を皮切りに、

初の日本ソロツア―を行います。

これを前に、地元小諸で

最終調整に励む奥野さんを取材しました。

 

奥野衆英さん。

小諸市六供出身で現在42歳です。

芦原中学校、野沢北高校を卒業後、

東京都立大学理学部に進学。

大学卒業後、2000年にフランスに渡り、

パントマイムの神様、沈黙の詩人と呼ばれた

マルセル・マルソ―に師事し、

マイムを学びました。

マイムというジャンルにとらわれない、

自由な身体的表現は、現在、

ヨーロッパで高い評価を得ています。

2007年のヨーロッパ国際演劇祭では、

自身が脚本・演出・振付・主演を務めた演目で、

日本人として初めて、最優秀作品賞と

最優秀男優賞を受賞。

この作品は、ヨーロッパ各地で100回以上の

再演が続いています。

マイム俳優、振付師、演出家として、

ヨーロッパを中心に多岐に渡る活動を展開する奥野さん。

自身のソロ活動のほか、

日本では、

ギター、パーカッション、マイムの3ピースバンド

「エ・ヴィ・ダンス」として

2012年から2014年まで3回に渡りツアーを行った他、

去年からは、世界的に活躍する舞踊家と共に、

名古屋市で野外劇場公演に取り組むなど、

活動を行ってきました。

 

今回の日本ソロツアーは、マイム俳優として、

奥野さんにとって初のプロジェクト。

20日から来月にかけ、小諸を始め、

上田や佐久穂町ほか、

全国各地・全20公演が予定されています。

 

 

上演されるのは、

マイムを多くの人に知ってもらうために、

セリフも交えたマイム劇となる、

ツアー表題作「1マイム平方メートル」という物語を軸に

全5作品。

パントマイムの神様で、奥野さんの師でもある、

マルセル・マルソーが

「彼は一歩も動くことなく世界を語った」と評した

奥野さんの代表的作品「食虫花」や、

エヴィダンス日本公演で好評を博した

人工衛星ハヤブサの物語などが、

一つのストーリーの中で展開していきます。

フランスに渡って18年、

マイム俳優・演出家・そして振付師としてヨーロッパを魅了した

地元出身の芸術家、奥野衆英さんによるマイムの世界。

日本での凱旋ツアーの幕開けはもうまもなくです。

 

 

奥野さん「多分日本でツアーをやるという時が来るというのは

自身を持てた時だと思ってやってきて18年もかかっちゃったんですけど、

そろそろ自分を信じてもいいかなというレベルまで来たので。

どうしても向こうでやっていると日本人が作ったら

日本の日本ぽいものがにじみ出てくると言われているから、

それで向こうで制作したものをやると不思議な逆輸入というか

日本人の感覚持ちながらも僕は向こうで全部最初から学んでいますから。

主に向こうの人を意識して面白いだろうなと作ったものが

今度日本に帰ってくるとどうなるのかなという反応も楽しみで考えています。

僕はマイマーでマイミストで、マイムの作品をやるんですけど、

あまりマイムということではなくて

お芝居として全体を見て頂けると嬉しいと思うんですけど、

僕の作品というのはぎゅっと人生の中に共通するテーマをつめこんであるので、

それも一つずつ楽しんでいただければと思います。」

 

奥野さん初の日本ツアー

「シュウ オクノ ジャパンツアー2017

1マイム平方メートル」。

初日の公演は今週20日(金)午後7時から、

小諸市荒町の海応院で。

21日、22日には上田市「犀の角」で行われます。

 

奥野さん「18年前に小諸を飛び出してフランスに行った一人間が

どういう風になって帰って来たかというのを見ていただくのもいいですし、

単純にマイムというものは何なのかと思って見に来ていただくのも結構ですし、

今回海応院さんというお寺が会場になっていまして、

ヨーロッパでは教会で音楽のコンサートをやって文化活動が

広まったりすると言う日本版をやりたいなと思ってそういう会場を選んでいますので、

そういう会場込みで気楽に楽しんでいただくのもいいかと思います。

ぜひぜひ見にいらしてください。」

 

 

奥野さん初の日本ソロツア―初日は、

20日(金)の午後7時から、

荒町の海応院で行われます。

こちらは、前売り券が2,500円。当日券が3,000円。

学生が1,500円、小学生が500円となっています。

 

なお、21日、22日の2日間は、上田市で。

11月19日には佐久穂町でも公演が予定されています。