去年10月、小諸高校で

小山敬三画伯の長年所蔵不明とされていた絵画がみつかりました。

この絵が、現在、小山敬三美術館に飾られています。

 

小山敬三画伯は、小諸市出身の文化勲章受章者で

昭和46年に小諸市の名誉市民にもなっている洋画家です。

 

「浅間山」をモチーフにした油絵や肖像画など、

多くの名作を残しています。

 

小山敬三画伯によるこちらの絵画は、

去年10月、小諸高校でみつかりました。

 

元、小山敬三美術館の館長である小林秀夫教育長が

小諸高校を訪れた際、校長室に飾られているのを発見。

 

その後小山敬三美術館の関係者らが調べたところ

本物の小山敬三画伯の絵画であり、

長年所蔵不明となっていた作品であることがわかりました。

これを受け、小諸高校では、絵の保存に適した環境である

小山敬三美術館に保管を依頼。

現在はレプリカを作成し、校長室に飾っています。

 

25号のキャンパスに雪の積もった農村の風景が

穏やかなタッチで描かれたこの作品は

昭和22年に開かれた展覧会に

出品された記録が残っています。

記録は「冬の山村」というタイトルのみで図録は無く

長年どういった絵なのか謎につつまれていました。

絵画の裏に書かれた記録によると、展覧会に出品された後、

小諸高校の同窓会長を務めた画伯の姪

掛川泰子さんによって高校に寄贈されています。

 

小山敬三美術館では、小諸高校で見つかった絵画

「冬の山村」を7月初旬頃まで展示する予定です。