去年、管理棟がある南校舎の耐震改修工事が

実施されていないことが発覚した野岸小学校。

先月30日に、校庭の一角に仮設校舎が完成しました。

今年10月から南校舎の解体工事が始まる予定です。

これに伴い、小諸市教育委員会による

保護者や周辺住民に向けた説明会が

先週15日(金)には、

野岸小学校の体育館で行われました。

 

説明会には

野岸小学校児童の保護者や周辺地域の住民など

およそ30人が集まりました。

野岸小学校の耐震工事未実施における一連の問題について

小林秀夫教育長は、

「子どもたちの学習環境が制限されているという状況を、

可能な限り早期に解消することが最優先」と話し、

「今回は学校の統廃合とは別件として考え

進めていきたい」と述べました。

 

その上で、学校改築について現在までの経過や

今後の計画について説明していました。

 

野岸小学校では、今月4日(月)から

管理棟のあった南校舎の機能を仮設校舎に移管して

通常の授業を再開しています。

教育委員会によりますと

仮設校舎は軽量鉄骨2階建てで、

延べ床面積は2千188㎡。

 

現在は南校舎の解体設計を進めており、

設計が定まり次第、施工者を選定し

今年10月から6か月の工期で

解体工事を始める予定だということです。

 

また、新校舎については、今月中に施工者を選定し、

今年8月から1年間で設計を実施します。

来年10月から1年3ヶ月の工期で

建設工事を行う計画ということです。

面積はおよそ2900平方メートル、

予算については類似した工事の予算額を

参考にすると共に

国の補助金を最大限に活用していくとしています。

 

更にこの日は、工事期間中の、

子どもたちの屋外運動場となる

校庭の代替え地についても説明が行われました。

代替え地として校庭が整備されることになったのは、

野岸の丘のマレットゴルフ場と周辺駐車場の一部です。

 

8月中には工事を終わらせ、

9月の運動会に間に合わせる予定です。

 

集まった人たちは、子ども達を取り巻く環境について

時折メモを取るなどしながら、

真剣な表情で耳を傾けていました。