皆さんは、渡り鳥の様に季節によって長距離を移動する、 「アサギマダラ」という蝶をご存じでしょうか。軽井沢の木もれ陽の里近くにある「蝶の楽園」には、今、このアサギマダラが飛来しています。

大型で美しい羽をもつアサギマダラは、 日本各地で見ることができますが、 越冬できるのは温暖な地域に限られており、 季節によって長距離を移動することで知られています。

 ここ、軽井沢の木もれ陽の里近くにある「蝶の楽園」では、 現在、フジバカマの花の蜜を求めて集まった 沢山のアサギマダラが優雅に舞う姿が見られます。

この蝶の楽園は、去年秋頃発足した 軽井沢アサギマダラの会が整備したものです。 会の発起人である、 土屋正治(つちや・まさはる)さんが土地を提供し、 アサギマダラが好むフジバカマの花を 700株以上植えました。

今年は8月31日から 南下する途中のアサギマダラが確認されるようになり、 ピークを迎えた9月下旬には 150羽もの蝶の乱舞が見られたといいます。

秋の深まりとともに南下するアサギマダラは、 移動調査のため各地でマーキングが行われており、 今年、軽井沢では群馬県の赤城や 茨城県の筑波でマーキングされた蝶が確認されています。

軽井沢アサギマダラの会でもマーキングを行っており、 今年は150羽以上の蝶の羽に印をつけたということです。

優雅に舞う、アサギマダラは 今月はじめ頃まで見ることができそうだということです。